ポケダンDXにおける「強い」ポケモンの例。
ステータス実数値は考慮対象外
ポケダンDXにおけるステータス(HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさ)の各実数値は、全てのポケモンが例外なくドーピング道具によりカンスト(HPは500、他は255)できるためステータスに差が無い。
本家ではポケモン毎に決められた値や基礎ポイント・特性などの差で強弱・優劣が優先的に決定するが、ポケダンDXは実質的に存在しない。
ストーリー進行中やLv5ダンジョンではレベル差による基礎ステータス差が幾らかあるが、技や道具を工夫すれば難なく撃破可能。
また、こうげき・とくこうのどちらも255となるので、本家での物理・特殊の区分けは一部の要素を除き殆どの場合において無いに等しい。
例えば、本家では物理1本のカラカラ系は、ポケダンでは「だいちのちから」「ふぶき」のような特殊技の方が強力。
「強い」要素
ポケダンDXのダンジョン攻略において戦闘不能ないしは全滅に陥る要素としては、
- 敵ポケモンと隣接する
- 敵ポケモンの技・道具の範囲攻撃の射程圏内に入る
- 悪い状態に陥る
- 天候スリップダメージの蓄積
- お腹0による移動ダメージの蓄積
が主に挙げられる。
具体的な内容と対策は次の通り。
敵ポケモンとの対峙
特に「敵と隣接」した場合、全ての技・道具の攻撃範囲内に位置しており、戦闘不能になりやすい最も危険な状況といえる。
モンスターハウスや特定の罠などで複数の敵に囲まれた状態が最たる例だろう。
また、横2マス・横4マス・横10マス・周囲・部屋全体などの範囲攻撃を覚えている敵ポケモンに対して、これらの射程圏内に足を踏み入れることは危険。
巨大サイズのポケモンが放つ技に関しては、元の範囲×横3マスという具合に拡張される。
それらを考慮したうえでの理想的な敵の撃破手段となると、
- 敵ポケモンの攻撃範囲外から倒す
- こちらを攻撃し得る敵ポケモンをまとめて倒す
の2点をなるべく同時に満たす必要がある。
それが可能となる技は「4マス以上先の敵を攻撃できる技」「部屋全体を位置不問で攻撃できる技」の2点で、これらの技を持ち合わせておきたい。
特に、部屋内にいる敵ポケモン全てを位置不問で攻撃できる部屋全体技は最有力候補といえ、これを持てないポケモンはそれに匹敵するサポートや耐性を見出さなくてはならない。
4マス以上先の敵を攻撃する技
2マスが射程の攻撃を持つ敵ポケモンは割と多く、彼らの射程よりも遠くから先に技を放てるという点で有用。
但し、「ファストガード」で守られた敵ポケモンには防がれるので注意。
前方4マスよりも射程の大きい技や、4マス範囲内を連続攻撃するものも存在する。
有用そうなものをピックアップ。
技 | 説明 |
---|---|
ハイドロポンプ エアロブラスト ゴッドバード | 前方横10マス範囲を貫通する攻撃。 4マスよりも大きく、さらに範囲内の敵全てを攻撃できる点は優秀。 それらに加えてエアロブラストは急所に当たりやすい。 ゴッドバードは急所に当たりやすくひるませることがあるが溜め技。 |
ガリョウテンセイ | 目の前の放射状5列範囲の敵全てを攻撃。 範囲内であれば部屋の向こう側にも命中するという点が特徴的。 |
たまなげ | ガリョウテンセイと同じ範囲内の敵1体を攻撃。部屋の向こう側も攻撃可能。 また、たまなげはこの射程でありながら連続攻撃技で最大5ヒットと驚異的。 ドーブルやタマタマ系であれば、タイプ相性を考慮しなければ、 4マス以上先の攻撃技枠はたまなげで十分。 |
とげキャノン タネマシンガン ミサイルばり | 前方横4マス範囲の近い敵1体に連続攻撃。 ミサイルばりのみ2~3ヒットで、他は2~5ヒット。 とげキャノンのみ、タイプ相性で無効化されるので対策が必要。 |
ホネブーメラン | 前方10マス範囲を貫通し、さらに範囲内に2ヒットする攻撃。 連続攻撃技の部類となっている。 |
「ぶんまわす」について
自分の周囲2マス範囲の敵全てを攻撃できる「ぶんまわす」。
範囲のうえでは優秀そうに見えるが、通路内で使用する部屋全体技と同じ攻撃範囲。
そのうえ部屋内では圧倒的に部屋全体技の方が範囲が広い。
そのため、部屋全体技が覚えられるならそちらを優先して覚えさせたい。
部屋全体技
部屋に入って敵がいたら即使用することが望ましい。部屋に大量の敵ポケモンが出現する「モンスターハウス」ではかなり効果的。
ただし、「ワイドガード」で守られた敵ポケモンには防がれる。
また、部屋全体技の範囲は通路内においては、攻撃・サポート問わず使用ポケモンの周囲2マス範囲となる。
そのため、通路では4マス以上が射程となる技が有効範囲としては広いため、こちらも併せて持っておくと便利。
以下は有用な部屋全体技。
部屋全体技 | 説明 |
---|---|
ふぶき | 命中した敵を確率でこおり状態にする追加効果を持つ。 また、タイプ相性や特性で無効化されないが「あついしぼう」で軽減される。 部屋全体技では最強スペック。覚えられる場合は最優先候補。 |
だいちのちから | 命中した敵を確率でとくぼうを1段階下げる追加効果を持つ。 ほのお・はがね・いわ・でんきタイプ相手など範囲は広い。 ただ、ひこうタイプや特性「ふゆう」などの敵に無効化される。 |
ねっぷう | 命中した敵を確率で敵でやけど状態にする追加効果を持つ。 特性「もらいび」の敵に無効化されたり、「あついしぼう」で軽減される。 |
さわぐ | 部屋中のポケモン全てを眠らなくする追加効果を持つ。 ゴーストタイプや特性「ぼうおん」の敵に無効化される。 |
はなふぶき | 追加効果を持たないが、無効化されるタイプや特性が無いのが強み。 (本作に特性「そうしょく」を持つポケモンが存在しない) ちなみに、部屋全体技では希少な物理技。 物理技という性質上、いわタイプのすなあらし時とくぼう強化を無視できる。 |
ほうでん | 命中した敵を確率で敵でマヒ状態にする追加効果を持つ。 ただ、じめんタイプや特性「ちくでん」「ひらいしん」や 「でんきエンジン」の敵に無効化される。 マヒは強力だが、でんきタイプや一部の特性の敵はマヒにならない。 |
ぎんいろのかぜ | 敵に命中すると、確率で使用者の全能力と移動速度を1段階上げる。 ポケダン名物の技。 |
あやしいかぜ | 敵に命中すると、確率で使用者の全能力と移動速度を1段階上げる。 ポケダン名物の技。 |
せいなるほのお | 命中した敵を確率で敵でやけど状態にする追加効果を持つ。 特性「もらいび」の敵に無効化されたり、「あついしぼう」で軽減される。 物理技であるので、いわタイプのすなあらし時とくぼう強化を無視できる。 ねっぷうとの明確な違いはここだろう。 |
しおふき (カイオーガ、 ホエルオー) | カイオーガとホエルオーの場合のみ部屋全体技になる。 残りHPに依存するので場面やダンジョン次第では扱いにくい。 カイオーガ・ゲンシカイオーガの場合は特性と相まって強力。 |
ふんか (グラードン) | グラードンの場合のみ部屋全体技になる。 残りHPに依存するので場面やダンジョン次第では扱いにくい。 ゲンシカイキすればほのおタイプが付くのでタイプ一致で放てる。 |
すごわざ「ごりおし」で相性や一部特性を無視
タイプ相性によって部屋全体技などが通用しない場合がある。
例えば「だいちのちから」はひこうタイプや特性「ふゆう」のポケモンにはダメージがなく、「ほうでん」はじめんタイプや特性「ひらいしん」「ちくでん」「でんきエンジン」のポケモンにダメージがない。
この問題に関しては、すごわざ「ごりおし」でダメージを与えることが可能。ごりおしに関しては、相手の特性「がんじょう」も無視して一撃で倒せるため、反撃をもらうことなく安全に倒せるという面でもかなり強力。
その他、相性のうえでいまひとつだったり、特性の効果でダメージが軽減されるといったものも無視してダメージを与えられる。こちらの面を見ても優秀な能力。
但し、ヌケニンの特性「ふしぎなまもり」はごりおしで突破できない。
ヌケニン対策が可能であれば、「ねっぷう」「あやしいかぜ」などの部屋全体技、「シャドーボール」「かえんほうしゃ」などの4マス範囲技を用意したい。
また、特性「ぼうおん」を持つ相手に対する音系技(さわぐなど)も突破できない。
「ほろびのうた」で一掃
「ほろびのうた」が命中したポケモンはほろびのうた状態となり、3ターン経過後に戦闘不能となる。
この効果はフロア内全てのポケモンに対して適用される。
命中率は極端に低いため、すごわざ「つうろひっちゅう」の効果が適用される通路内で使用し、確実に命中させることが望ましい。
ただ、特性「ぼうおん」のポケモンに対しては無効となる。
また、特性「しぜんかいふく」「だっぴ」のポケモンや技「リフレッシュ」「アロマセラピー」「いやしのすず」を持つポケモンは、それらの効果で3ターン以内にほろびのうた状態を回復する場合がある。
これらのポケモンを倒せなかった場合のことを予め考慮しておき、部屋全体技を覚えさせていくことが好ましい。
ほろびのうたを使える候補ポケモンとしては以下が挙がる。
ポケモン | 説明 |
---|---|
ムウマ ムウマージ | ゴーストタイプをタイプ1に持つので壁移動が可能で探索・周回面では圧倒的に有用。 特性「ふゆう」により「マグニチュード」「だいちのちから」などのじめん技が無効。 「いやしのすず」を覚えられるため、悪い状態にもある程度強い。 そのうえ、水上や谷、マグマなどの悪路全般を移動可能。 部屋全体技はねむり状態を防ぐ「さわぐ」を習得可能。 |
セレビィ | 特性「しぜんかいふく」により技なしで状態異常を確率回復できる。 「いやしのねがい+じこさいせい」での全体回復や「てだすけ」などサポート面では最強クラス。 移動においても水上や谷、マグマなどの悪路全般を移動可能。 部屋全体技は「だいちのちから」、ねむり状態を防ぐ「さわぐ」を習得可能。 |
ラプラス ニョロトノ | ラプラスは「ちょすい」でみずタイプ技を無効&回復できる。 ニョロトノは特性「しめりけ」で爆発系の罠を無効化できるのは中々の強み。 水タイプなので水上移動が可能。 部屋全体技は「ふぶき」、10マス先まで貫通攻撃可能な「ハイドロポンプ」を習得可能。 |
ドーブル | 「スケッチ」により、一部を除くほぼ全ての技の中から自由に組み合わせできる。 その一方、上記3体のような地形や特性での特殊効果を一切持っていない。 部屋全体技はタイプで無効化されない「はなふぶき」などが有力。 |
悪い状態の対策
悪い状態の数はかなり豊富で、地味なものからHPをゴッソリ奪われるもの、行動不能による集中攻撃を受けてしまうものなど多岐にわたる。
加えて、それらは敵ポケモンの技だけでなく、見えない罠を踏むことでも1体~味方全体に発生する。
悪い状態となっているポケモンに対し、「たたりめ」「おいうち」などの技はかなりのダメージを叩き出す。
悪い状態の中でも「ねむり」「まひ」「こおり」「混乱」「硬直」「ほろびのうた」「封印」あたりはかなり危険。
全ての悪い状態を「常に・完璧に」防ぐことはまず不可能で、発生してしまった悪い状態をいかに素早く回復して体制を立て直すかが重要。
具体的には下記の例が挙がる。
種類 | 説明 |
---|---|
リフレッシュ いやしのすず アロマセラピー | 部屋内にいる、自分を含めた味方全ての悪い状態を全回復する技。 基本的にこれらの技をどれか1つ持っていれば安全。 ほろびのうたについても安全・確実・迅速に回復ができる点が優秀。 但し、これらの技が封印されていると使用できない点に注意。 |
いやしのねがい | 部屋内にいる、自分以外の味方全てのHPと悪い状態を全回復する技。 さらに、使用後は使用したポケモンの残りHPが1になる。 使用ポケモンの悪い状態(とHP)は回復できない点に注意。 例えば、味方全員にほろびのうたが発生した場合、 自分以外の味方のほろびのうたを回復できるが、使用ポケモンの分は回復できない。 使用後HP1というリスクがあるので、「じこさいせい」連結などの対策が必須。 なお、回復対象が何も回復しなかった場合、HP1にはならない。 |
しぜんかいふく だっぴ | 悪い状態となっている時、一定確率で自分の悪い状態を全回復する特性。 2~3ターン程度あれば悪い状態を全回復可能でかなり強力。 特筆すべきは、技が使用不能の状態でもターン経過で自分が確率回復という点であり、 例えば、リフレッシュ系が封印されても使用者の特性がこれらであれば、 ターン経過で封印状態を特性で回復し、直後にリフレッシュ系を用いることができる。 リフレッシュ系を覚えさせるポケモンの特性はこれらにしておくとかなり有用。 |
道具「いやしのタネ」でも回復できるが、これらは所持していなければ使用できないため、あくまで緊急・保険用として見るべきだろう。
Lv5ダンジョンではある程度保有して進む必要はある。
技では「ねむる」でもHPと悪い状態を全回復できるが、こちらは自分1体にしか適用されず味方全体のサポートは行えない。
道具「けんこうだま」や技「しんぴのまもり」「ミストフィールド」は悪い状態の発生を事前に防ぐものであり、さらに適用ターンに制限があるので実用的ではない。
けんこうだまに関しては、Lv5ダンジョンではかなり強力なサポート道具。
タイプの特殊能力でも一部を無効化可能
ポケモンの持つタイプの一部には、特定の悪い状態を無効化する特殊能力が備わっている。
以下にタイプの特殊能力から抜粋して次の通り記す。タイプ毎の全特殊能力は後述で記している。
タイプ | 無効化できる悪い状態 |
---|---|
くさ | 「こな」「ほうし」と名の付く技を無効化する。 これらによる「どく」「まひ」「ねむり」状態などを防げる。 |
ほのお | 「やけど」状態にならない。 |
でんき | 「マヒ」状態にならない。 |
どく | 「どく」「もうどく」状態にならない。 |
こおり | 「こおり」状態にならない。 |
ゴースト | 「あるけず」状態にならない。 |
はがね | 「どく」「もうどく」状態にならない。 |
天候スリップダメージへの対応
天候が変化する要因は4つ。
- 技で天候が数ターン変わる
- 特性の発動で天候が数ターン変わる
- 道具の使用で天候が数ターン変わる
- ダンジョンの特定フロアで永続的に数ターンおきにランダムに天候が変化
そして天候のうち、スリップダメージが発生するのは「すなあらし」「あられ」の2つ。
これらをタイプ・道具・特性などで無効化できないポケモンは、そのフロアで永続的にダメージを受け続け、移動によるHP自動回復が発生しない。
道具やタイプで対処
タイプで全ての天候を防ぐことができるポケモンは「こおり」「じめんorいわorはがね」の2タイプを持つ者に限られており、本作ではウリムー・イノムー・マンムーの3体のみ。
殆どの場合は技での書き換えや、道具「ノーてんバンダナ」や特性「ノーてんき」などでの無効化となる。
これらの手段でスリップダメージが発生しない場合、移動によるHP自動回復が発生する。
回復技で対処
また、スリップダメージを受け入れる代わり、味方全体回復技で対処することも可能。
味方のHPが一定以下になれば、回復技を自動的に使用してくれる。但し、部屋全体技は部屋外にいる味方には適用されない。通路では2×2範囲となる。
回復技は天候対策だけでなく、爆発系の罠を踏むなどで大きなダメージを受けた際のリカバリーとしても有効。
回復技持ちが倒れてしまっては元も子もないため、回復役ポケモンに「ノーてんバンダナ」を持たせるなどすると安定。
一部の技は、天候によって回復量が変化するので注意。
技の種類 | 説明 |
---|---|
天候の影響を受ける | 「あさのひざし」「つきのひかり」が該当。基本回復量は最大HPの40%。 「あめ」「おおあめ」「すなあらし」「あられ」中は回復量が減少。 「はれ」「おおひでり」時は回復量が増加。 |
天候の影響がない | 「タマゴうみ」「ミルクのみ」「いやしのねがい」が該当。 前者2つの基本回復量は最大HPの40%。 いやしのねがいは自分のHPを1にする代わり、自分以外の味方のHPと状態異常を全回復。 いやしのねがいについては「じこさいせい」を連結するなどの対応が必要。 |
「つきのひかり」を覚えるポケモンのうち、ラフレシアとキレイハナは特性「ようりょくそ」の効果で天候が晴れの時に2連続で発動でき、味方全体のHPを全回復できる。
悪天候に対する手段でなくとも強力な回復能力。
お腹対策
お腹が0になると次のように変化が起こる。
- 移動によるHP自動回復が発生しない
- 移動する度に3ダメージを受ける
- 連結技が使用不可能になる
- すごわざ「みちをつくる」で壁を壊せなくなる
対策をしなければ全滅のリスクがかなり高い。
しかし、本作ではお腹関連のサポート要素がかなり豊富に用意されている。具体的には以下。
要素 | 説明 |
---|---|
ぜっしょくじまん | すごわざ。お腹が0の時、HPの自動回復が発生しないが移動ダメージが発生しない。 但し、お腹が0の時に壁を移動するとダメージが発生する。 何ターンも居座ったり壁移動を頻繁に用いる場合に特に効果的。 |
すぐまんぷく | すごわざ。食べ物を食べるとお腹の残量が最大まで回復する。 ただのタネや木の実などを食べるだけでも最大まで回復。 ぜっしょくじまんと比較すると、道具で回復するという手間はあるが移動でHP回復が可能。 通常の探索であればこれで十分。 |
くうにこまらず | すごわざ。ちいさなリンゴ(1個)が次のフロア以降から出現する。 水ダンジョンでも出現するので一応食糧確保が可能になる。 ただ、ちいさなリンゴのお腹回復量は僅か20なので心許ない。 |
きついハラマキ | 装備道具。装備中は移動によるお腹の減少が無効になる。 但し、連結技の使用や壁の破壊・移動ではお腹が減少する。 Lv5ダンジョンのレベリングにおいてはかなり強力な装備。 |
総合的に求められる「強い」「安定」な構築
ここまでのことから、次のような要素を複合し役割を遂行できる構築やポケモンが本作において「強い」といえるだろう。
要素 | 説明 |
---|---|
攻撃技 | 部屋全体技、4マス以上射程の技はなるべく持つ。 ヌケニン対策ができればなお良い。 |
サポート技 | 味方全員に対する「HP回復」「悪い状態回復」が可能な技を持つ。 使用者の特性が「だっぴ」「しぜんかいふく」であることが好ましい。 |
すごわざ | 攻撃面では「ごりおし」がほぼ必須。 サポート面では「すぐまんぷく」「ぜっしょくじまん」のどちらか。 |
特殊効果 | 水上・谷・マグマなどの悪路が移動可能であると良い。 タイプ毎の有用な特殊効果があると良い。(くさタイプなど) |
その他 | 「ほろびのうた」が採用できれば用いる。 その際は原則的にすごわざ「つうろひっちゅう」が求められる。 |
「イーブイ系」で考えてみる
進化系が多岐にわたるイーブイ系を例に考えてみる。
まずは、各々の特徴から挙げていく。
イーブイ系共通
- 4マス範囲のシャドーボールを覚えられる(ヌケニンへの打点がある)
- リフレッシュ系やてだすけを覚えられ、味方全体の悪い状態やバフなどのサポートが可能
イーブイ(ノーマル)
- 特性「てきおうりょく」でノーマル技の威力が上がる(※ただし、ノーマルの有用な部屋、4マス先以上の攻撃技は覚えない)
- タイプ相性によりゴーストタイプ技を無効化
シャワーズ(みず)
- 部屋全体技の「ふぶき(こおり効果)」を覚えられる
- 前方10マス範囲を貫通して攻撃する「ハイドロポンプ(タイプ一致)」を覚えられる
- 特性「ちょすい」により、みずタイプ技を無効化し回復
- 水上移動が可能
サンダース(でんき)
- 部屋全体技の「ほうでん(マヒ効果、タイプ一致)」を覚えられる
- 4マス射程の「ミサイルばり」で連続攻撃可能
- 特性「ちくでん」により、でんきタイプ技を無効化し回復
- マヒ状態にならない
ブースター(ほのお)
- 部屋全体技の「ねっぷう(やけど効果、タイプ一致)」を覚えられる
- 特性「もらいび」により炎タイプ技を無効化し攻撃アップバフ
- やけど状態にならない
- マグマの上を移動可能
エーフィ(エスパー)
- 「あさのひざし」で味方全員を回復可能
ブラッキー(あく)
- 「つきのひかり」で味方全員を回復可能
- タイプ相性でエスパータイプ技を無効化
リーフィア(くさ)
- こな、ほうしと名の付く技・特性の効果を受けない
- 「やどりぎのタネ」が効かない
- 「フラワーガード」の対象になる
- 特性「リーフガード」により、天候が「はれ」「おおひでり」時に状態異常にならない
グレイシア(こおり)
- 部屋全体技の「ふぶき(こおり効果、タイプ一致)」を覚えられる
- こおり状態にならない
- 一撃必殺の「ぜったいれいど」が効かない
- 天候「あられ」のスリップダメージを受けず移動でHP自動回復が可能
- 特性「ゆきがくれ」により、天候が「あられ」時に回避率アップ
ニンフィア(フェアリー)
- タイプ相性により、ドラゴンタイプ技を無効化
各スペックを基にメンバー編成
先述の能力を考慮したうえで、イーブイ系だけでメンバーを組んでみる。
シャワーズ、サンダース、ブースター、グレイシアは有力
部屋全体技の「ふぶき」「ほうでん」「ねっぷう」を覚えられるシャワーズ、サンダース、ブースター、グレイシアは採用においてかなり優先される。
これらに加え、4マス先を攻撃できヌケニン対策にもなる「シャドーボール」を持てば良い。
シャワーズとサンダースは強力な4マス以上攻撃を持つ
シャワーズの場合は10マス先まで貫通する「ハイドロポンプ」、サンダースの場合は4マス範囲内で連続ヒットする「ミサイルばり」を持つ。どちらもかなり強力。
加えてサンダースは味方全員の移動速度を上げる「こうそくいどう」を習得可能であり、でんきタイプ故に行動不能のマヒ状態にならないうえにリフレッシュを使用可能と、攻撃・サポート共に性能はかなり優秀。
グレイシアは守りに特化した特殊能力の豊富さ
シャワーズとグレイシアは同じ「ふぶき」を覚えられる。
ただ、グレイシアはこおりタイプ故のシャワーズ以上の防御に特化した特殊能力が多い。
シナリオ後半~クリア後ダンジョンで頻繁に見かける特定フロアでのあられの無効化、オニゴーリなどが持つ危険な一撃必殺「ぜったいれいど」を無効化できるなど、ゲームを進めていくほど重要になってくる特殊能力が目立つ。
回復役としてはブラッキーか
イーブイ系の中で部屋全体回復技を覚えられるのは「エーフィ」「ブラッキー」の2体だけ。
2体とも特性は同じ「シンクロ」で似たような範囲の技を覚えるが、ブラッキーはエーフィにはない「エスパー無効」という特徴がある。
あさのひざし・つきのひかりに差はないため、ブラッキーの方が優秀か。
イーブイ、リーフィア、ニンフィアはスペック不足
有力な部屋全体攻撃技も部屋全体回復技も一切覚えないのがイーブイ、リーフィア、ニンフィアの3体。
イーブイは特性「てきおうりょく」+技「スピードスター(必中)」or「でんこうせっか(2マス範囲)」、リーフィアやニンフィアは自己回復の「こうごうせい」「ドレインキッス」などが挙げられるが、部屋全体攻撃が可能なシャワーズ・サンダース・ブースター・グレイシアや部屋全体回復+耐性持ちのブラッキーと比較すると、特殊能力を含めて見てもかなり厳しい。
ブラッキーを確定とし、残り2枠を部屋全体攻撃持ちから
回復役として、つきのひかりが使えるブラッキーは確定する。
装備は「ノーてんバンダナ」「よくなれスカーフ」辺りになるか。
残りの2枠は、部屋全体攻撃が可能なシャワーズ・サンダース・ブースター・グレイシアの中から2体。
攻守万能のサンダース、防御能力が優秀なグレイシア辺りが有力。
ダンジョン次第ではグレイシアの枠がシャワーズ、ブースターになる場合もある。
装備は「みとおしメガネ」「わなぬけスカーフ」などが候補として挙がる。
「リフレッシュ」「てだすけ」をいずれかに覚えさせておくとサポート面も強化できる。
すごわざは「ごりおし」「れんぞくひっちゅう(サンダース)」はほぼ確定で、残り1枠が「すぐまんぷく」「PPのひけつ」辺りだろう。
突き詰めていくと”基本的に”「ドーブル」でよくなる
「スケッチ」により、一部を除くほぼ全ての技を我が物にできてしまう「ドーブル」。
勧誘・探索・戦闘のあらゆる面をこなすことができる。
そのため全てドーブルでも良くドーブルが最強のように見えるが、ドーブルだけでは役不足な面も見られる。
非常に器用ではあるが、痒い所に手が届かないといった場合がチラチラある。
Lv5ダンジョンでは、どの技をスケッチしていくかが重要。
「願いの洞窟」「幸せの塔」ではメンバーの技をスケッチするのが手っ取り早いが、1匹で挑む「清らかな森」では敵ポケモンの技を厳選してスケッチしていかなければならない。
それでも、ランダムに落ちている技マシンに頼ることなくあらゆる技を習得できる点はかなりの強み。
ドーブルにできること
単純なフロア内の敵の一掃、サポート役、勧誘役などは一通りこなせる。
ミュウが使いこなす「へんしん」も、スケッチしてしまえばやはり使用可能。
「ほろびのうた」を用いた一掃
つうろひっちゅう型
「ほろびのうた+つうろひっちゅう」でフロア内の敵を一掃する。
加えて、ほろびのうたでは倒せない敵や新たに出現した敵を撃破できる部屋全体技などが候補。
タイプ相性や特性で無効化されない「ふぶき」「はなふぶき」や、ヌケニン対策の「ねっぷう」「せいなるほのお」から1つずつ。敵の特性「あついしぼう」を考慮すると「はなふぶき」と「ねっぷう」or「せいなるほのお」になるか。
残り1枠は、放射状5列という広範囲内の敵1体を連続攻撃できる「たまなげ」か。タマタマ系と違ってタイプ一致で使用可能。
または、部屋全体攻撃技を1つにして「へんしん」を覚えさせるのも面白い。
特性は「マイペース」。こんらん状態でほろびのうたを味方に発動してしまうケースを防ぐ。
通路に入らないとほろびのうたが必中にならないため、通路に辿り着くまでに敵ポケモンの攻撃を受ける場合がやや多め。
この型を作るのであれば、壁移動ができるムウマ系の方が大きく活躍できるか。
こころのめ(ロックオン)+キノコのほうし型
連結で「こころのめ(ロックオン)+ほろびのうた+キノコのほうし」にすることで、フロア開始時から動くことなくほろびのうた&キノコのほうしを必中で発動。
キノコのほうしは部屋全体技の眠り状態技で、フロア開始時の部屋内にいる敵を眠らせることで、ほろびのうたの3ターンカウント内に行動させないことを目的としている。
つうろひっちゅう型よりも攻撃技のスペースは減るが、フロア開始時から安全に一掃することが可能。
但し、ほろびのうたが通用しない敵に加えてくさタイプや特性「やるき」「ふみん」の敵にはキノコのほうしが通用しないので注意。
残りの技1枠は、部屋全体技でヌケニンへの打点がある「ねっぷう」か「せいなるほのお」が候補。
せいなるほのおは物理技なので、すなあらしでとくぼうが強化されたサナギラス系を一撃で倒しやすい。
特性はやはり「マイペース」一択。こんらん状態での同士討ちでほろびのうたを放つのは危険なので、こんらんを防ぐ。
唯一の攻撃技であるせいなるほのおを特性「もらいび」などで無効化される要素を無くしたいため、メンバーのいずれかのすごわざに「ごりおし」は持たせたい。
また、「こころのめ(ロックオン)+ほろびのうた+キノコのほうし」を1ターンで同時使用するため、PP切れも3つの技全てが同時に発生する。PPの回復はピーピーマックスで行いたい。
範囲攻撃を主軸とした型
部屋全体技や強力な4マス以上範囲攻撃で制圧していく。
ヌケニン、バンギラスといった厄介な敵が登場するモンスターハウスも単体で攻略可能。
4マス以上範囲攻撃はやはりタイプ一致の「たまなげ」で確定。
タマタマ系とは違い、こちらはノーマルタイプなのでタイプ一致で放つことが可能。
部屋全体技の候補としては、ほろびのうた(つうろひっちゅう型)と同じく、「はなふぶき」を確定とし、ヌケニン対策になる「ねっぷう」「せいなるほのお」のどちらか1つから選択。
すなあらしでとくぼうが強化されるいわタイプを考慮するなら、物理技のせいなるほのおが有力か。はなふぶき、たまなげも同じく物理技。
残り1枠は「おいかぜ」「こうそくいどう」「へんしん」「タマゴうみ」「ミルクのみ」などか。
特性は出来る限り「マイペース」。味方を襲撃してしまう混乱状態を防げる。「テクニシャン」にしておくとたまなげの威力をさらに強化できるが、強化なしでも元々凄まじいダメージを生み出すため無くてもよい。
すごわざは「れんぞくひっちゅう」にすればたまなげが必中となる。
「へんしん」について
「へんしん」は、PP1を消費する代わりに変身対象のポケモンの技全てとそのPP最大をコピーできるという凄まじいPPアドバンテージを持つ。
変身対象のポケモンの技PPが0であっても、へんしんでコピーできる技PPは全回復状態。
これは「ミュウ」にも同様のことがいえる。特に先の長い総階層99フロアのLv5ダンジョンでは強力な効果。
ドーブルにできないこと
以下は他のポケモンの「特性」「タイプ」によってなし得ることが可能な要素であり、素のドーブルでは不可。
ただ、「へんしん」をスケッチして使用すればそれらのポケモンの「特性」「タイプ」を含めた能力を得ることはできる。
その一方、一度変身すると次のフロアに到達するまでは元々のドーブルの技は一切使えなくなる。
また、スケッチできない技は覚えることができない。
スケッチができない技は習得不可
スケッチは巨大サイズポケモンには無効となる。
そのため、巨大サイズポケモンしか覚えられない技はドーブルは習得できず、全ての技を覚えられるわけではない。
覚えられない技は、ルギアの「エアロブラスト」、カイオーガの「こんげんのはどう」、グラードンの「だんがいのつるぎ」、レックウザの「ガリョウテンセイ」が挙がる。
一見すると巨大サイズポケモン限定技のように見える「しおふき」はホエルコから、「せいなるほのお」はエンテイからスケッチ可能。
自分のリフレッシュ系封印を回復できない
セレビィらと同様に「いやしのねがい」「タマゴうみ」といった部屋全体回復技や「リフレッシュ系」をスケッチで習得できる。
しかし、ドーブル自身がリフレッシュ系を封印されたり行動不能といった技使用不能の悪い状態に陥ると、そもそもそれらの回復技を使用できなくなってしまう。
装備道具「よくなれスカーフ」を用いれば特性「しぜんかいふく」と同等の効果は得られるが、装備枠を圧迫する。
特に、しぜんかいふくを持つセレビィと比較するとあちらは装備に「ノーてんバンダナ」を装備できたりする。
そのため、ドーブルで回復サポートを構築するのは得策ではなく、特性「しぜんかいふく」などを持つサポートに長けたポケモンに一任するといい。
連続攻撃技の回数はランダム
「たまなげ」「タネマシンガン」といった強力な連続攻撃技をもスケッチで習得可能だが、すごわざ「れんぞくひっちゅう」で必中にできる一方、最大攻撃回数まで確定させることはできない。
良い例が「パルシェン」「メガヘラクロス」の2体で、あちらは「とげキャノン」「タネマシンガン」「ミサイルばり」といった連続攻撃を特性「スキルリンク」により5回連続確定で常に最大火力で放てる。
悪路や壁の移動ができない
水上・谷・マグマといった悪路や壁の中を移動できない。
全ての技マシン・教え技と自身のレベル技を覚えるミュウは悪路を移動できる一方、全ての技を使えるドーブルは移動不可能。
装備道具「つうかスカーフ」「どこまでスカーフ」を用いれば悪路や壁も移動できるが、やはり装備枠を圧迫する。
特に、壁を突き進んで探索するゴーストタイプで且つ「ほろびのうた」や「ふしぎなまもり」を持つムウマ系、ヌケニンは「みとおしメガネ」を装備しフロアの状態を把握しながら進めるというメリットがある。
「すいすい」「ようりょくそ」のように行動強化ができない
「あめ」「おおあめ」時に発動する特性「すいすい」、「ひでり」「おおひでり」時に発動する特性「ようりょくそ」は、1ターンで2回の行動が可能となる。
そのため制圧力が強く、天候が続く限り特性の効果も続く。特に、ゲンシカイキの「はじまりのうみ」「おわりのだいち」は通常ダンジョンであれば上書きされることはまずない上に永続するので、「すいすい」「ようりょくそ」の強い味方となる。
その一方、ドーブルは特性が「マイペース」「テクニシャン」の2択で、「すいすい」「ようりょくそ」を持つポケモンのような爆発力は得られない。
タイプ毎の特殊能力がない
ドーブルのタイプは「ノーマル」ただ1つ。
それ故、前述のサンダースのような「でんきタイプ故にマヒ状態にならずリフレッシュが使える」、グレイシアのような「一撃必殺のぜったいれいどやあられのスリップダメージを無効化」といった一部のタイプ毎の特殊能力を一切持たない。
一部のタイプ毎の特殊能力は以下の通り。これらは素のドーブルが得ることができない。
タイプ | 特殊能力 |
---|---|
くさ | 技「やどりぎのタネ」を無効化する。 こな・ほうしと名の付く技を無効化する。 |
ほのお | 「やけど」状態にならない。 爆発系のダメージが半分になる。 |
でんき | 「マヒ」状態にならない。 |
じめん | 天候「すなあらし」のスリップダメージが発生しない。 天候「すなあらし」でも移動でHPが自動回復する。 |
どく | 「どく」「もうどく」状態にならない。 技「どくどく」が必中になる。 |
ひこう | 特性「ありじごく」の効果を受けない。 |
いわ | 天候「すなあらし」のスリップダメージが発生しない。 天候「すなあらし」でも移動でHPが自動回復する。 天候「すなあらし」時、自身のとくぼうが1.5倍になる。 |
こおり | 「こおり」状態にならない。 天候「あられ」のスリップダメージが発生しない。 天候「あられ」でも移動でHPが自動回復する。 一撃必殺技「ぜったいれいど」を無効化する。 |
ゴースト | 「あるけず」状態にならない。 特性「かげふみ」「ありじごく」の効果を受けない。 タイプ1がこのタイプの場合、壁を移動できる。 |
はがね | 「どく」「もうどく」状態にならない。 天候「すなあらし」のスリップダメージが発生しない。 天候「すなあらし」でも移動でHPが自動回復する。 |
ドーブル以外で、ドーブルに匹敵するポケモン
ドーブルより強力なポケモンとは、ドーブルにできないことができるポケモンだろう。
前述の『ドーブルにできないこと』に記載していることができるポケモンが当てはまる。
ドーブルが「へんしん」を使うことでそれらのポケモン達の能力を再現可能。
サポート役に変身するメリットは薄いが、攻撃役の火力を変身で得る意味はある。これは、同じくへんしんが使える「ミュウ」にも同じことがいえる。
特性「しぜんかいふく」+味方の悪い状態回復が可能なポケモン
主に、セレビィ、ラッキー系、サニーゴが該当。
HP回復技や悪い状態を回復する技を封印されても、特性「しぜんかいふく」によって数ターン経過で封印を自動回復できる点がサポート面で非常に優秀。
以下は一例。
セレビィ
「いやしのねがい+じこさいせい」で自分以外の味方のHP・状態の全回復+自分のHP回復を行える。
「いやしのすず」も習得でき、こちらでは自分を含めた味方全体の悪い状態を回復可能。その他、「てだすけ」で味方の火力バフができる。
さらに「ほろびのうた」を習得可能という点は大きなメリットで、後述のラッキー系と大きな差別化ポイントとなる。
加えて、くさタイプであるので「こな」「ほうし」と名の付く技・特性が常時無効。
部屋全体攻撃技としては「だいちのちから」「さわぐ」、4マス範囲技はヌケニン対策にもなる「シャドーボール」などを習得可能。
幻のポケモンでありながら通常色・色違いの2体が存在するため、この2体をメンバーに組み込むことも可能。
Lv5ダンジョンでは、いやしのすず・じこさいせいを初期技で使える。ほろびのうた・いやしのねがいは習得Lvが高すぎるのでまず無理。
ラッキー・ハピナス
「いやしのねがい」が使用可能な点はセレビィと同じだが、部屋全体回復技の「タマゴうみ」を持つ点がセレビィとの大きな違い。
そのうえで「リフレッシュ」「いやしのすず」を習得できるため、「いやしのねがい+回復」と違ってこちらは「リフレッシュ系+タマゴうみ」で自分を含めた味方全体のHPと悪い状態を回復可能。
その他、セレビィと同じく「てだすけ」を習得できるが、あちらが習得するほろびのうたは習得できない。
回復役としての圧倒的な強さは「幸せの塔」で勧誘できれば実感できるはず。
部屋全体攻撃技は「ふぶき」を習得可能。
もう1つの特性「てんのめぐみ」については「しぜんかいふく」が強すぎるので採用に至らない。
Lv5ダンジョンでは、Lv9でリフレッシュ、Lv16でタマゴうみを習得可能。また、Lv12で連続攻撃の「おうふくビンタ」を習得できる。
いやしのねがいはLv50以上なので厳しい。
サニーゴ
セレビィやラッキー系と異なり、サポートの一面を持った攻撃役。
「しぜんかいふく+リフレッシュ」での悪い状態への耐性に加え、攻撃技に4マス範囲連続攻撃の「とげキャノン」、部屋全体攻撃技の「ふぶき」「だいちのちから」を習得可能。
もう1つの特性「はりきり」については「しぜんかいふく」が強すぎるので採用に至らない。
はりきりの強化効果自体、とげキャノンが元々強いため、外れるリスクが増えることを考慮すると不要。
Lv5ダンジョンでは、Lv8でじこさいせい、Lv13でリフレッシュ、Lv20でとげキャノンを習得可能。
ロゼリア・ロズレイド
「しぜんかいふく+アロマセラピー」で悪い状態への耐性を持つ。
くさタイプであるので、「こな」「ほうし」と名の付く技・特性が常時無効となる。
部屋全体攻撃技に、無効化されない「はなふぶき」や眠り防止の「さわぐ」を持つ。
ヌケニン対策として「シャドーボール」も習得可能。
その一方で、セレビィやラッキー系のような部屋全体回復技や、サニーゴのような連続攻撃技を覚えられない。
特性「スキルリンク」+れんぞくひっちゅうが成せるポケモン
パルシェン
特性「スキルリンク」とすごわざ「れんぞくひっちゅう」の組み合わせで、「とげキャノン」が必ず5ヒット+全弾必中となり凄まじい火力を生む。1vs1のバトルでは、タイプ相性で無効化されない限りは効果今一つでも負けることはほぼない。
そのうえで部屋全体攻撃技の「ふぶき」、10マス範囲を貫通する「ハイドロポンプ」をも習得可能。
また、「からをやぶる」で移動速度アップ+こうげき・とくこうアップのバフがかけられる。「ねじりハチマキ」を持っておけばぼうぎょ・とくぼうダウンの効果が発生しない。
Lv5ダンジョンでは、とげキャノンをLv17で習得でき、からをやぶる・ハイドロポンプは初期技で所持可能。
圧倒的火力を相変わらず発揮できるので、ダンジョン最終盤のメタグロスやボーマンダに1vs1で負けることはなく一撃で撃破可能。
他の仲間がすごわざ「ごりおし」を持っていれば、とげキャノンがタイプ相性で無効になることはなくなる。
メガヘラクロス
こちらは「ミサイルばり」「タネマシンガン」と技の種類が豊富。その他、目の前1マス範囲だが連続攻撃の「つっぱり」「みだれづき」も習得可能。
その一方、パルシェンのようなふぶき、ハイドロポンプといった広範囲技を習得できない。
一応、「つるぎのまい」といった自己バフ技は習得可能。
これらの技はLv5ダンジョンでも現実的なレベルアップの範囲内で習得可能な点にも注目。
悪い状態になると確率でメガシンカ(覚醒)が解除される点には注意。
特性「すいすい」や「ようりょくそ」でフロアを制圧できるポケモン
すいすいであれば「オムスター」「マンタイン」、ようりょくそであれば「タマタマ系」「キマワリ」「ラフレシア」「キレイハナ」などが該当。
「すいすい」「ようりょくそ」発動中は、1ターンに技を2回連続で繰り出せる。消費PPは1回分だけなので、火力・サポート・PP全ての面においてお得。
その中でも、部屋全体攻撃技や連続攻撃技を持つポケモンの攻撃性能が凄まじい。
以下の例はあめふらしやひでりの効果を受けることを前提とした技構成にしているが、「あまごい」「にほんばれ」を覚えさせるという方法もあり。
後述のゲンシカイキ構築にも組み込める。あちらはフロア移動直後に天候書き換え+他天候で書き換え不可+永続なので相性抜群。
オムスター
すいすいの効果で、「とげキャノン」を1ターンに2回撃ち込める。
それに加え、10マス先まで貫通する「ハイドロポンプ」、部屋全体攻撃技の「ふぶき」「だいちのちから」まで習得可能。
ただ、このオムスターを含めたゲンシカイオーガ軸のパーティ全般がヌケニンへの打点がないため、「ころがる」「ロックブラスト」などの採用を視野に入れることも一考。どちらも目の前1マス範囲だが連続攻撃技。
その他、「からをやぶる」も習得可能。
とげキャノンなどを用いるため、すごわざは「れんぞくひっちゅう」が最も望ましい。
Lv5ダンジョンでは、初期技でとげキャノンとハイドロポンプを持つことができ、Lv16でころがるを習得。
あめ・おおあめ下では最強アタッカー候補。
マンタイン
オムスターと同じように4マス範囲の連続攻撃技の「タネマシンガン」、優秀な「ハイドロポンプ」「ふぶき」を習得可能。
オムスターとの違いは、相手の部屋全体技を防ぐことができる「ワイドガード」が習得できる点。
Lv5ダンジョンでは、初期技でタネマシンガン、シグナルビーム、サイケこうせん、バブルこうせんといった遠隔攻撃を豊富に持てる。
タマタマ・ナッシー
1vs1では最強の攻撃技となる「たまなげ」をようりょくその効果で2回連続で発動できる点が超強力。
その他にも、部屋全体攻撃技の「さわぐ」、4マス先範囲の「タネマシンガン」「ヘドロばくだん」なども習得できる。
「シャドーボール」を習得できない点には注意。
Lv5ダンジョンでは、初期技でたまなげ、さわぐをいきなり使用できる。Lv17でタネマシンガンも習得できる点も強力。
すごわざは、たまなげを確実に命中させるため「れんぞくひっちゅう」が良いだろう。
はれ・おおひでり下では最強アタッカー候補。
キマワリ
ナッシーとは違い、「はなふぶき」「だいちのちから」などの部屋全体攻撃技を豊富に覚えられる。
ラフレシア・キレイハナ
ようりょくそ発動中に「つきのひかり」を使用すると2連続になり、はれ・おおひでり中の回復量アップ効果も相まって、部屋内にいる味方全員のHPを全回復できる点が超強力。ゲンシグラードンがいれば妨害されることはまずない。
ゲンシカイオーガ軸には不可能な芸当といっていい。
部屋全体攻撃技としては「はなふぶき」、4マス範囲技は「ヘドロばくだん」などを習得できる。
ラフレシアは味方全体の悪い状態を回復できる「アロマセラピー」を覚えることができ、キレイハナは部屋全体攻撃技+眠り防止の「さわぐ」を覚えられるという違いがある。
Lv5ダンジョンでは、初期技でメガドレインを使用可能。またラフレシアの場合は初期技にアロマセラピーがあり、キレイハナはリーフブレードやリーフストームなどの攻撃技がある。
ヌケニン
唯一無二の特性「ふしぎなまもり」によって、効果抜群ではない攻撃を遮断できる凄まじい耐性を持ちながら、他のポケモンと同様に最大HPを500まで高められる。
タイプ1がゴーストなので壁を移動できるなど、ドーブルとはベクトルの違うメリットが多々ある。
範囲技こそ持たないが、「きゅうけつ」「ギガドレイン」により自己回復(与えたダメージの半分(1の位は切り上げ計算)を回復)が可能で、特性も相まって生存能力はかなり高い。
ただし、特性「ヘドロえき」のポケモンをきゅうけつ・ギガドレインで攻撃するとHP回復せず回復量の分だけ逆にダメージを受けるので注意。
ヌケニン同士の対決でも「シャドーボール」が使用可能。
また、目の前1マス限定だが連続攻撃技の「みだれひっかき」も習得可能。
多くの攻撃技を無効化できる耐性と壁を移動できる能力から、すごわざを「ぜっしょくじまん」にしておくと探索が捗る。
壁移動でHPが減っても、きゅうけつやギガドレインで回復すれば問題なし。
ドーブルと補完し合った構築
ロックオンを用いてほろびのうたを放つドーブル(ごりおし)と、範囲技を多く持つドーブル(れんぞくひっちゅう)で2枠を占める。(いずれもヌケニンへの打点があり、天候すなあらし中のいわタイプにも強い)
これらに加え、
悪い状態に対して滅法強い特性「しぜんかいふく」を持ち、味方全体のHPや悪い状態をまとめて回復できるセレビィ、ハピナスから1枠を選ぶ。(すごわざは「すぐまんぷく」「PPのひけつ」など)
特殊な拘りが無ければ、この構築でおよそ事足りる。
ゲンシカイキを用いた構築
巨大サイズポケモンの扱い
巨大サイズのポケモンは1体で2×2マスの計4マス分を占拠しており、移動や押す動作では独特の使い勝手の悪さが生じている。
その一方、巨大サイズのポケモンが放つ技の範囲は縦3マス分が乗算され、攻撃範囲と巨体も相まってかなりの迫力。
他のポケモン達との隊列移動はかなり苦手で、味方が増えれば増えるほど巨大サイズポケモンは愚か、その後列に位置する味方の移動にも支障を来す。
実用的ではなく正規メンバーへの採用はほぼ見送られる。
だが、道具が持ち込み可能なLv5ダンジョンや一部の探索においては、運用次第ではかなり強力になる。
置物として扱う
巨大サイズポケモンの作戦を「そのばでたいき」にしておき、一切動かないようにする。
部屋内に敵が入ってきたら、部屋全体攻撃技などで攻撃してくれる。
或いは、巨大サイズポケモンをリーダーにしたうえで他のメンバーを「むこうはまかせた」にし、他メンバーがフロアを探索している間はリーダーは部屋に留まる。
置物とする以上はメリットを見出す
メンバーの枠を1つ消費してまで巨大サイズポケモンを採用し置物にする以上、それ相応のメリットを出さねば意味がない。
特に、特性がプレッシャーである「フリーザー」「サンダー」「ファイヤー」「ルギア」「ホウオウ」辺りは、通常サイズポケモンを差し置いてまで用いる必要性を見出しづらい。「イワーク」「ハガネール」「ギャラドス」など通常ポケモンと同スペックのポケモンも同様。
せいなるほのおといった希少な技も、ドーブルでスケッチしてしまえば済む話。
十分に巨大サイズポケモンの必要性を見出せるのは、ゲンシカイキによって天候を完全に制圧できるホウエン超古代の「カイオーガ」「グラードン」だろう。
ゲンシカイキ時の天候特性を活かす
一般ポケモンや他の巨大サイズポケモンにはない唯一無二の特徴が、ゲンシカイキ時の天候特性。
「はじまりのうみ」「おわりのだいち」を他メンバーのサポートとして運用するのが最も効果的。
ダンジョン攻略開始直後にゲンシカイキ・メガシンカできるよう、「かくせいのタネ」を数個持って行く。最低でもダンジョンに挑む回数分は「かくせいのタネ」が必要になるので、よく集めておきたい。
これらの特性によって発生した天候(おおあめ、おおひでり)は、これらにデルタストリームを加えた3つの特性以外で上書きできない。各フロアのランダム天候変更、技による天候変更、バンギラスの特性すなおこしさえも無効化する。
それだけではなく、一度これらの特性によって発生した天候は永続する。通常の「あめふらし」「ひでり」などではターン数が有限だが、「はじまりのうみ」「おわりのだいち」「デルタストリーム」のターン数は無限。
つまり、その場に存在しているだけで天候を上書きされることなく永続的に維持できる。
メンバーの枠1つを置物として消費するだけの価値は十分にある。
カイオーガ(ゲンシカイオーガ)、グラードン(ゲンシグラードン)の場合、「しおふき」「ふんか」の攻撃範囲が部屋全体になり、さらに天候により威力が強化されるので、部屋の守護神としても十分に機能する。
メガレックウザはデルタストリームで発生する天候「らんきりゅう」の性能がポケダンDXにおいて決め手に欠ける。
それ以上に、上書きされない無制限の「おおあめ」「おおひでり」で味方の特性「すいすい」「ようりょくそ」を常時永続発動できる点があまりにも強力。
但し、メガシンカ同様に悪い状態になってしまうと一定確率で覚醒(ゲンシカイキ)が解除されてしまう点には注意。
「清らかな森」では覚醒(ゲンシカイキ)不可能
「幸せの塔」では道具の持ち込みは不可能だが、ダンジョン内に「かくせいのタネ」が出現する場合があるのでゲンシカイキ可能。
しかし、「清らかな森」では「かくせいのタネ」が出現しないためゲンシカイキ不可能。
加えて挑めるメンバーはリーダー1匹のみのため、置物戦法を使えず、ゲンシカイキできない巨体を操って100階層の制覇を目指すことになる。
巨体故に敵の攻撃を受けやすい、隊列をコントロールしにくいなどで、通常ポケモンよりもやや難しさが増す。
おおあめ(ゲンシカイオーガ)構築
「すいすい」のポケモンは先に挙げたもので良い。
ゲンシカイオーガ
カイオーガ(ゲンシカイオーガ)自身が巨大サイズポケモンのため、「しおふき」は部屋全体攻撃技となる。
それ以外にも「ふぶき」「さわぐ」といった部屋全体攻撃技を覚えることができ、10マス先まで貫通する「ハイドロポンプ」を攻撃範囲を拡大して使用可能。
Lv5ダンジョンではレベリングがしにくい種類であるため、「オニせいちょう」をすごわざにしておくとよい。
また、Lv5ダンジョンで覚える技は現実的な範囲内で有用なものとして、初期技の「みずのはどう」くらいしかない。「れいとうビーム」「ふぶき」などの技マシンは早めに回収できるとよい。
おおひでり(ゲンシグラードン)構築
「ようりょくそ」のポケモンは先に挙げたもので良い。
基本的には、攻撃性能が申し分ないナッシー、サポート技を持つラフレシアの2体を組み込みたい。
ゲンシグラードン
カイオーガと同じく巨大サイズポケモンであるため、「ふんか」は部屋全体攻撃技となる。
それに加えて部屋全体攻撃技の「だいちのちから」「さわぐ」を習得でき、「だんがいのつるぎ」は前方4×3マス範囲を攻撃可能。
その他、ゲンシグラードンである限りおおひでりが解除されることはまず無いため、「ソーラービーム」を常時溜め無しで放てる。
カイオーガと違い、無理なくヌケニンへの打点を確保できるという点も優秀。
ゲンシカイキ時の特性「おわりのだいち」によって発生する天候・おおひでりの間は、全てのみずタイプ技を完全に無効化する。
ハイドロポンプといった強力な技も問答無用で無効化できる点も強力。
すごわざは、カイオーガと同じくLv5ダンジョンでレベリングがしにくいことを考慮し「オニせいちょう」。
Lv5ダンジョンでは初期技はマッドショットがある程度で心許ないが、Lv15でだいちのちから、Lv20でふんえんを習得できる。