ストレートネックになっていた話

日常

ストレートネックとは

「ストレートネック」とは、首の骨が湾曲せずに直線状になってしまっている状態を指す。
特にスマホの長時間使用により発生しやすいことから「スマホ首」とも呼ばれる。

スマホだけでなく、パソコンの長時間使用によっても発生しやすい。
同様の姿勢をとるのであればデスクワークでも発生しやすくなる。
また、就寝時の枕が身体、特に首部分にあっていない場合でも発生する。

スマホやパソコンが娯楽や業務といった日常の主となっている現代においては、特に発生しやすい現代人の病の一つといえるだろう。

この症状は首だけでなく、猫背や骨盤の歪みも同時に原因となっているとのことで、猫背からストレートネックの順に発症する。
首は脊柱の一部でしかないことによるものだかららしい。

症状

ストレートネックになると、重さ6kg程度の人の頭から発生する負担を首が分散し切れない。
そのため頸部から肩に大きな負担がかかり、次のような様々な症状を誘発する場合があるとのこと。

頭部

  • 首・肩の筋肉に負担がかかり続け、頭痛が発生する
  • ストレートネックになった頸椎が腕や手の神経を圧迫することで、腕や手がしびれる
  • 長時間のディスプレイ視認により眼が疲労する

首・喉・舌・肩・背中

自律神経の乱れにより下記の症状等が発生する場合がある。

  • めまいや吐き気が発生する
  • 首や肩がこったり、重さやだるさを覚える
  • 首の頸椎の歪みにより首の筋肉が緊張することで、物理的に喉が狭くなり、自律神経が乱れて喉の蠕動運動の低下を引き起こし、詰まり感や締め付け感、飲み込みづらさが出てくる
  • 舌骨が下がることで落ちベロ(低位舌)になる
  • これらの症状からストレスを溜め込みやすい
  • 悪化すると「頚椎椎間板ヘルニア」になり、痛みが持続化する

自分の場合、「頭痛」「肩こり」「吐き気」「喉の締め付け感」「落ちベロ」といった5つの症状を覚えていた。

落ちベロ(低位舌)

本来、舌は口を閉じている際に上顎に接触する(上顎の前歯には触れない)。
しかし筋力の低下等の原因により、その部分に接触しないか、上顎の前歯に接触していたり下顎の前歯の付近に位置していたり接触していたりする。この状態が「落ちベロ(低位舌)」と呼ばれる。

落ちベロとなると、舌が喉に落ち込んで行き気道を塞いでしまい、呼吸が困難となったり睡眠時無呼吸症候群などを発症する。
また、呼吸が困難となるために鼻呼吸ではなく口呼吸をするようになり、それによりアレルギーや感染症に罹患しやすくなる。

ストレートネックのセルフ診断

すぐにできる簡易チェックがあるとのことなので試してみた。
手順は次の通り。

<確認方法>

  1. 背筋を伸ばして顎を引く
  2. その姿勢のまま背を壁に向ける
  3. 足のかかとの後ろ→尻→肩甲骨→後頭部の順で壁につけていく

<重度>

  • 後頭部が自然に壁につく場合は正常
  • 後頭部が壁から離れているが意識すれば壁につけられる場合、ストレートネック
  • 後頭部が壁から離れており、意識しても壁につけられない場合、重症のストレートネック






自分の場合、

後頭部が壁につかなかった。






意識すれば後頭部を壁に付けることはできるが、無意識状態ではほぼつかない。
そのため、基準通りならストレートネック状態だ。

重症状態では意識しても後頭部を壁につけることができないようなので、自分はまだ重症ではないと窺える。

改善方法

頸椎が首だけではないため、ストレートネックと猫背の両方を改善する必要があるとのこと。

ストレッチによる筋肉強化

SNSやメディア、各医院ページなどでストレッチ方法が紹介されている。
主に「顎を引くストレッチ」「首のストレッチ」「フェイスタオルを用いたストレッチ」の3つが挙げられている。

落ちベロ(低位舌)を発症している場合は、上記3つのストレッチの他に舌の筋肉を改善するトレーニングも別途必要。

スマホを使う姿勢を意識

スマホを顔面の位置まで持ち上げると共に、胸を張る
これにより、猫背とストレートネックの両方を予防できる。

因みに寝そべって使い続けると、内斜視という別の症状を抱えるリスクが上がる。

パソコンを使う姿勢を意識

ディスプレイから顔面を40cm程度離した位置で作業を行い、なるべく背筋は伸ばし顎を引くとよい。
こうすることで首と頭部がディスプレイの位置方向に傾く状態を防ぐことができる。




自分の場合、これらの改善方法を行った結果、特に喉の圧迫感はかなり治まったように感じられる。割とすぐに効果を感じられた。
ストレッチは継続的に行っていき、筋肉の衰えを改善していくつもり。

ただ、生活習慣次第ではストレートネックは再発する可能性が十分にあるとのことなので、日ごろから正しい姿勢を意識しストレートネックや猫背を予防することが大事だろう。

何故ストレートネックになったのか?

自分が何故、ストレートネックになったのか。

原因は恐らくスマホゲームだろう。
約2年前にプロセカを始めて以降、スマホ画面を見る機会が非常に多くなった。

特にプロセカはリズムゲームであり、端末を机に設置させてプレイするので、自然と猫背やストレートネックになりやすい姿勢になってしまう。
それを長時間かつ毎日続けていたのだから、いつしかクセになってしまっていたのだろう。

最近プレイしている学マスでも、やはりそのクセになった姿勢を引き摺って猫背・ストレートネック状態になっているという感じがする。
プレイ時に意識してみるとやはりそうなっていた。

学マスは携帯型コンシューマーゲームのように手で持ってプレイできるので改善しつつ遊ぶことはできそう。

一方のプロセカは置きプレイが前提であるため、これ以上プレイしているといつまでもストレートネックから脱却できない気がしてくる。
姿勢制御ができる人はプレイしていてもいいのだろうが、自分はそれができなくてストレートネックになったので今後はプレイ時間を極端に減らすなどの対策は必要と感じる。

最後に

ストレートネックが重傷であれば整骨院・整形外科での治療も考えられる。

また、頭痛や喉まわりの症状に関してはストレートネックが原因とは限らない。
例えば頭痛であれば部位によってはくも膜下出血等の可能性もあるだろうし、喉まわりでは咽頭・喉頭炎、逆流性食道炎等の可能性もある。

ストレートネックの改善方法でも効果が見られない場合は、病院で診察を受けた方がいい。

タイトルとURLをコピーしました