Nintendo Switch2

ゲーム

公式が公開

2025年1月16日に、任天堂がPVと発売の目途を発表した。

Switchが発売されたのは2017年3月3日なので、およそ8年ぶりの新作ハードとなる。

機能面

今回のPVから見られる大きな特徴としては、ジョイコンの接続機構の変化か。

現行モデルはスライド式であったが、新型ではマグネットでの着脱式になっており、かつ接続後に背面カバーでジョイコンを固定する機構になっている。

これにより、現行モデルで頻発していた「ゲームプレイ中におけるジョイコンの接続不良」の問題がある程度解決されているのではと推測できる。
ただ、接続する端子部分はやや小さめなので破損の恐れも考えられるが対策はしてあるのだろうか。

また、以前任天堂公式が公開してた情報通り、現行モデル(Switch)のソフトを遊ぶことができる。
これはパッケージ版・ダウンロード版共通とのことで、パッケージ版はゲームカードをそのまま新型でも使うことができるようで、ダウンロード版はニンテンドーアカウントの引継ぎだろう。

充電スタンドは「Switch」と書かれているため、現行Switchの充電スタンドを流用できるのだろうか。
Switchの充電端子はUSB Type-Cであり、欧州では充電端子をUSB Type-Cに統一するという無線機器司令を施行しており、あのAppleでさえも拘り続けていたLightning端子を廃止しUSB Type-Cに移行しているため、Switch2の充電端子も恐らくは引き続きUSB Type-Cであろう。

ハードそのものの性能向上もされていると一部で報じられている。

任天堂ハードとしての立ち位置

例えば、過去の任天堂ハードでは、GBAの後継機として「DS」が登場し、DSの後継機として「3DS」、3DSの後継機として「Switch」、Wiiの後継機として「WiiU」が登場していた。

また、従来の後継機は旧モデルのカートリッジやゲームカード、ソフトを読み込むことができていた。
例えばDSならGBAカートリッジを、3DSはDSゲームカードを、WiiUはWiiディスクを、それぞれ読み込んで遊ぶことができた。

Switch2も引き続きSwitchのゲームカードを読み込んで遊ぶことができるので、この面からも従来の後継機と同じ位置のモデルと捉えることができるだろう。

どのユーザー層に向けた商品なのか

そもそも、現行のSwitchはファミリー向けモデルであり、従来の任天堂ハードのモットーであった「一家に一台」から「一人一台」にシフトしている。
これは直近の説明会でも言及されていた。



据置型と携帯型の2モードを併せ持つデュアル型のSwitchは、携帯型のような一人一台をモットーとして展開されてきたが、後継機となるSwitch2は同じ路線を辿るか否か。

従来の後継機モデルは、例えば携帯型の後継機として登場したDS、3DSは携帯機として一人一台であり続けたが、据置型のWiiUは一家に一台となっていた。

デュアル型であるSwitchの後継機がどの路線を辿るのか予想しにくいところではある。
ただ、その路線で後述の価格が決定するだろうし、価格によっては路線通りにいかない可能性も出てくる。

価格はどのくらいになるのか

多くのユーザーが気にする部分は、性能面もそうだが「本体価格」も注目の的となっている。

まず、現行モデルであるSwitchの希望小売価格は下記の通り。

モデル希望小売価格(税抜)税込価格
Nintendo Switch29,980円32,978円
Nintendo Switch Lite19,980円21,978円
Nintendo Switch(有機ELモデル)34,528円37,980円

そして、従来のモデルの価格は下記の通り。

モデル(携帯機)希望小売価格
ゲームボーイアドバンス9,800円 +税→8,800円 +税
ゲームボーイアドバンスSP12,500円(税込)→9,800円(税込)
ゲームボーイミクロ12,000円(税込)
ニンテンドーDS15,000円(税込)
ニンテンドーDS Lite16,800円(税込)→オープン
ニンテンドーDSi18,900円(税込)→15,000円(税込)
ニンテンドーDSi LL20,000円(税込)→18,000円(税込)
ニンテンドー3DS25,000円 +税→15,000円 +税
Newニンテンドー3DS16,000円 +税
Newニンテンドー3DS LL18,800円 +税
ニンテンドー2DS9,800円 +税
ニンテンドー2DS LL14,980円 +税
モデル(据置機)希望小売価格(税込)
Wii25,000円→20,000円
WiiUベーシック:26,250円
プレミアム:31,500円


GBASPは当時の消費税総額表示の影響を受けたため実質値下げという措置がとられている。これはGC(ゲームキューブ)にも適用されていた。

ニンテンドー3DSは発売当初は前モデルのDSシリーズと比較するとかなり強気の価格設定であったが、発売から半年も経たない内に大幅な値下げを実施する形となっていた。
値下げ前の価格で購入したユーザーには「アンバサダー・プログラム」と呼ばれる特別なVCソフト10本が無償配布されることとなった。(3DS本体のシリアルで判別。VCは3DS時代にショップで販売されることがなかったGBAソフト10本)

また、Wiiの後継機として発売されたWiiUの売り上げはかなり不調であり、出荷台数はGCよりも少なかったとのこと。



現行Switchのコンセプトは「一人一台」である。
ファミリー向けハードとして展開しており、ターゲット層は幼い子供から大人までといった具合で、他のハードと比較するとかなり幅広い。

単純に機能を拡張・進化・向上させて本体価格を大きく上げても、それについて来れるのはヘビーゲーマー程度だろう。
他のハードであればそれが通用するかもしれないが、一人一台・ファミリー向けを謳うSwitchでこれが通用するかどうかとなると疑問。

現在のところ、アメリカでは400ドル程度(為替レートで62,000円程度)で発売されるのではないかという予想がされている。
この価格でも購入したいというヘビーゲーマーは存在するが、任天堂のメインターゲット層であるファミリー層、特に子供という面を見ると価格的には厳しそうに思える。
一人一台を謳い、物の扱いの雑さが抜けていない子供に60,000円越えのゲーム機というのは高級すぎるような気がする。子供が2人いれば10万円越えとなる。これは流石に…

SNSを見てみると、「40,000円(税込)程度に収まって欲しい」「高くても50,000円(税込)未満」を求める声は目立つ。
確かに、従来の任天堂ハードの後継機モデルの価格設定を見るならば、その辺りの価格がユーザーにとっては最も落としどころなのかもしれないし、仮に60,000円程度で販売すればそれほど流通はしなくなってしまう可能性も考えられる。

給料が上がらず物価や税金だけが上がり続ける「スタグフレーション」という状態で且つ国民年収の中央値が約400万円という現在の日本で、一人一台のモデルを60,000円程度で販売しSwitchのコンセプト通りに普及させる、というのは厳しそうな感じがするが、任天堂の思惑や如何に。

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