『ゼノブレイド2』追加要素に求めるもの

ゲームゼノブレイド

モノリスソフト公式アカウントのポスト

8月25日のポストに付与されていた『ゼノブレイド2』の動画だが、Switch版と比べると色合いやモデリング解像度が明らかに異なる。

可能性として考えられるのが、Switch2向けの『ゼノブレイド2』が既に制作中なのではないかということ。

現存するゼノブレイドシリーズの中では『2』が最も古く、何なら本体録画機能にすら対応していないので、『1』『クロス』がDE版として登場している中、次に来るのは『2』であることが濃厚なのではないだろうか。

また、『3』『新たなる未来』『クロスDE(第13章)』を経て『2』のその後の謎がより深まっていることも、『2』の追加要素を含む新作が控えていると考えられる。

8月27日追記分

因果律予測、マンイーター形態のシンの素粒子操作能力、モルスの地・ゲトリクス神託跡地でのプネウマがゲートの力を使役する「思い描いた事象を現実化させる能力」の映像がポストされた。
やはりSwitch1とは明らかに異なる滑らかさやグラフィックとなっている。

先日のポストと合わせれば、ホムラ、ヒカリ、プネウマ形態の3つの姿全てが映っている。
トリニティ・プロセッサーという面を見てもホムラ・ヒカリ(プネウマ)、メツ(ロゴス)というアルストに存在する2基が映されているし、本作という意味でもレックス(本編)とシン(『黄金の国イーラ』)の2作主人公が描写されている。

Switch2Editionなのか、DEなのか

仮にSwitch2向けの『ゼノブレイド2』が出てくるとして、それはSwitch2Editionとなるのか、或いは『1』『DE』と同じくDE版となるのか。

Swichと互換性がなかったWii/3DSの『1』やWiiUの『クロス』はともかくとして、『2』の場合はSwitch2と互換性がありデータも引き継げるSwitchソフトなので、『1』や『クロス』のDE版のような完全別売りになるとは考えにくい。

というのも、『2』はブレイドの同調、ブレイド/ドライバーの育成などの手間が非常にかかる作品であり、『1』『クロス』のように完全別売りでもう一度最初からプレイさせるというのはユーザーの不満がかなり強くなると思われる。
現に、直近で発表された『ライザのアトリエ』シリーズの『DX版』はかなりのバッシングがSNSで目撃されている。それまでの他アトリエ作品と違い、Switch2と互換性があるSwitchソフトなのにアップグレードというSwitch2Editionを設けなかったことについてはかなりの批判の声が見られた。
(自分は現状購入予定なし。80%オフくらいになるかSwitch2Editionが出れば検討するレベル)

そもそも『ゼノブレイド2』自体がシリーズの中でも頭一つ抜けた人気と売上を維持しており、Switch2が発売した現在でも、ダウンロードランキング100位以内にシリーズ作で唯一食い込み続けるほど。
こういった面を見ると、完全別売りで『2』の追加要素を出してしまうとやはり『ライザシリーズDX』のようにバッシングは不可避となるはず。

似たような立ち位置の『星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch2Edition + スターリーワールド』の販売体制は、

  • Switch版ディスカバリーのSwitch向け高品質化
  • 新たなストーリー「スターリーワールド」の追加

という2つの要素を併せ持ったアップグレードパスとなっているので割と完璧だと思っている。

個人的にはカービィと同じように、DE版アップデートをSwitch用『ゼノブレイド2』に施すSwitch2Editionアップデート式にしてほしいと思っている次第。
そうすれば、ストーリー周回やブレイド・ドライバー育成をもう一度押しつけられることもなく、セーブデータを引継ぎ、周回したいプレイヤーは周回をすればいいし、新ストーリー等の新要素を楽しみたいプレイヤーはそちらを楽しめばよく、殆どの不満は飛んでこないような形にはなる。

『ゼノブレイド2』に求める新要素

『ゼノブレイド2』本編、『黄金の国イーラ』

こちらはSwitch版の『2』本編と『黄金の国イーラ』に関する要望。
やってほしいことは結構多い。何せ『2』の後に『1DE』『3』『クロスDE』と3つの作品を経る毎に機能が便利になっていったので。

  • グラフィックの向上
  • フレームレートの向上
  • ロード時間の改善
  • フィールドマップにおけるルートナビゲーション機能改善(『3』『クロスDE』式に)
  • 「名を冠する者の墓」にもスキップトラベル可能となるようにする(『3』式に)
  • 時間以外に、天候も選択して変更可能にする
  • ブレイド同調システムの改善(レアブレイド出現確率の調整)
  • ブレイドのアシストコアスロットの拡張機能の追加(『2』本編のみ)
  • パーティー編成保存機能の追加(『3』式に)
  • ホレルゲンの作成効率の改善
  • 「Tiger!Tiger!」の報酬改善
  • エルマのバトルスキル「オーバークロックギア」のUIとSE一新(『2』本編のみ。ギアカウント、終了時のものを『クロスDE』式に。設定でWiiU版orDE版切り替え選択があってもいい)
  • シュルクがバトル参加時にバトルスキル「未来視(ビジョン)」のクールタイムの可視化(『2』本編のみ。操作ドライバー、CPUドライバー問わず可視化)
  • 敵が怒り状態になるタイミングをHPゲージに表示する(『3』式に)
  • 発生しているバフ・デバフをアイコンで表示する(『3』式に。特にブレイドアーツのパワーチャージがアーツに適用されたかどうかが分かりにくい)
  • ブレイドコンボルート表示の追加(『黄金の国イーラ』のみ)
  • ホタル、ツキ、ムスビなどの一部レアブレイドのバトルスキル改善(『2』本編のみ)
  • エルピス霊洞「英霊の間」でのエルマとの会話内容追加(『2』本編のみ。『クロスDE』の英雄アル(アロイス・ブルノルト)に関する内容)
  • 操作解説見直し機能の追加(『3』式に)

新ストーリー

DE版に相当するのであれば、『1(つながる未来)』『クロス(第13章)』のような新ストーリーは必然的に求められる。
戦闘システムにおいては『2』本編で入手済みのレアブレイド達も使わせてほしい次第。

ストーリー自体に関しては、『1(つながる未来)』『3』『新たなる未来』『クロスDE(第13章)』を経て、『2』のその後から『3』に至るまでの時間内に多くの謎が生まれる形となっている。
以下、それらの謎=新ストーリーで求めるものを羅列。

ニアの女王就任

巨神界では『1DE つながる未来』にて、メリアが女王(ケヴェスの女王)となるまでの描写が描かれた。
『3』では巨神界のメリア以外に、アルストのニアも女王(アグヌスの女王)になっていることが明らかとなっているが、現時点でニアがどのようにして女王となったのかは描かれていない。

また、『3』に登場したケヴェスキャッスルは皇都アカモートであるが、アグヌスキャッスルは『2』時点でのアルストには存在していない代物であり、アルストのどの辺りにキャッスルを位置させていたのかも分からないのでこちらに関しても触れる必要性はある。

アルスト側でオリジンを完成させた後。ニアがいるこのアグヌスキャッスルはアルストのどこに位置しているのか。

加えて、ケヴェス・アグヌスという名前が生まれた経緯も欲しい。

アルストの国家間問題

アルストは『2』時点で国家間の問題が解決していない。
エンディングで単に「新たな大地」を見つけただけでは到底解決し得ない問題が残っている。

インヴィディア烈王国・スペルビア帝国

この2国はマルベーニによるアルスト破壊が起きるより遥か昔から自然主義か機械主義かの対立により犬猿の仲となっており、争いが頻発していたとセイリュウが語っている。
つまりマルベーニのアルスト破壊によって発生したこの2国の領土問題は、この思想対立による争いの一部でしかないことは自明で、たとえ領土問題が本編で解決したとしても思想の対立によって新たな大地でも争いを始めるのは必至。

500年前(『黄金の国イーラ』)の時点で既に老体だったセイリュウが「昔」というレベルの遥か過去から。

巨神界においてもザンザを倒してマシーナが巨神界へ訪れた後も、ハイエンターの内々で純血か混血かの対立マシーナへの不信などが起こっていた。

メリア達が彼らを一つにまとめ上げて女王に着任したように、ニアも女王になるならばアルストの統一、即ち遥か昔から続くインヴィディア烈王国とスペルビア帝国の思想対立による犬猿の仲はなんとかしなければいけない。

また、『3』の巨神界側(ケヴェス側)では巨神界の建造物に機神界の装飾が混じっていることがオープニング・エンディングの映像で描写されており、これは種族を超えた交流が実現できていることの証左。(資料集「アイオニオン・モーメント」で触れられている)
アルストもまた、インヴィディア烈王国にスペルビア帝国の機械技術を、スペルビア帝国にインヴィディア烈王国の自然技術を取り入れ仲を深める必要性はある。

交わりの日直前、及びオリジンによる再生後に描写されたのは巨神界のみで、アルストに関しては不自然なほどに描写されていない。
グーラ領

領土問題を抱えたインヴィディア烈王国とスペルビア帝国のグーラ争奪戦を経て、グーラはスペルビア帝国の植民地と化している。
加えて、本編での第2話で領主だったスペルビア帝国のモーフは更迭されており、この件でグーラのスペルビア帝国に対する緊張(不信・不満)が最高潮に高まっていることがネフェルによって語られている。

まずすべきなのがグーラ民とスペルビア帝国の関係改善であり、これを経てグーラを独立させて一つの国としてアルストの国々が認める必要性が出てくる。
巨神獣達が新たな大地となって領土問題が解決したからグーラ侵攻も全部水に流しておしまい、という流れには絶対になるはずがない。

当然そのためにはインヴィディア烈王国とスペルビア帝国の犬猿の仲の対立構造も解決している必要があるため、インヴィディア烈王国とスペルビア帝国、グーラ領の3国に関しては連動した関係改善が求められる。

ルクスリア帝国

英雄アデルの末裔と偽って興されこの虚偽の流出を拒み鎖国を続けていたルクスリア王国は、現国王のゼーリッヒが国民を救うため開国に至っている。
国そのものの存在性が問われる問題であるため、この件に関しては正しい歴史を各国に周知させると共に本来のルクスリアを受け入れてもらう必要性が出てくる。

また、国王ゼーリッヒの息子であるジークが次のルクスリア王となるか否かを判断する展開も欲しい。

リベラリタス島嶼群

ルクスリアが仮に正しい歴史を公に晒した場合、真の英雄の国とはアデルが赴き後に「英雄の村」とされるイヤサキ村があるリベラリタス島嶼群となる。

ルクスリア共々折り合いをつける必要がある。

アーケディア法王庁

恐らく完全に壊滅したものと思われるが、それまではアルストにおける大きな軍事力・経済力を持っていたため、これがなくなったことによるアルスト民への影響はかなり大きいはず。

アーケディアというアルストの統括役は恐らくニアが女王となって引き継ぐのであろうが…

また、アーケディアで保護されていた難民達はどうなるのか、彼らをどうするのかという展開も必要。
領土問題に関する争いで行き場を失った彼らを傷つけたのは各国であり、しかし彼らを保護したアーケディアが争いの種となっていたことを知ったら最早心の中身は何も信じられないほどにぐちゃぐちゃになってしまうのではないか。

加えて、ジークやマルベーニが見ていた難民の姿、つまり人の本質についてもやはりどうにかしないといけない面がある。
彼らは与えられて満たされても、飽くなき欲という人間本来の嵯峨には抗えず、そしてそれを満たそうとする自分を恐れ満たせない自分自身の存在に絶望し、必ず争いが生まれる。
そういった行動をしない者も「諦めているだけで本質は変わらない」。そしてそんな彼らは自分自身がそうであることを認めたくはなく、目を背けて逃げ続け、このような世界を嫌っていき、人や世界を傷つけていく

これはクラウス達旧世界の人間から続くものであり、レックスが導き出しそのクラウスの絶望から解放した彼の答えは、難民をはじめとした未だ心の奥底で自分自身に恐怖や絶望を抱くアルストの人間達にも受け継がれなければ世界は旧世界から変わらないままであるし、後のメビウスに打ち勝つこともできなくなる

だからこそ、難民達をはじめとしたアルストの人間に前へ進むための答えを示さなければならない。

皆がいるこの世界、この世の全てをまるごと愛することができ、共に歩み、最後は笑うことができるように。

モルスの地(ラダマンティス自治州)

大部分は残っているはずなので、クラウスの旧世界の技術や知識は恐らく受け継がれることになると思われる。

特に『新たなる未来』のラジオで、『クロス』世界の地球と同じ「地球種汎移民計画」が行われていたことを考えると、『クロス』のセントラルライフとほぼ似た機能を有する「オリジンに関する謎とリンクするのではないだろうか。

あちらの地球はヴォイド達古代サマール人の末裔(オリジナルアレス破壊・ゴースト襲撃時に時空転移)であるエルマというサマール人によってそれらの技術が齎されたため、こちらのクラウスの地球にも古代サマールが時空転移で現れ同じような技術を提供した可能性も考えられ、この技術を回収してオリジン設計に至ったのではないだろうか。

ついでに、旧世界の反政府軍(サルワートル)が何者なのかというのも明らかにしておいてほしい。
仮に「クラウスの地球にも古代サマールが時空転移で現れ同じような技術を提供した」という予想が正しいのであれば、『新たなる未来』で人権すら認められなかったサルワートルの正体とは、ヴォイドのいた次元からゴーストから逃れるため時空転移してきた古代サマール人という地球外生命体ということも予想できるが……

メツの復活

『3』『新たなる未来』では、メビウス・エヌが携える終の剣に「メツ」が宿っていることが、設定資料集「アイオニオン・モーメント」によって正式に明かされている。
もっと言えば、エヌがメビウスとなる前のオリジナルのノアの時点から既に所持している。

ロゴスではなく「メツ」とされていることから、トリニティ・プロセッサーの1基にしかとどまらない「ロゴス」ではなく、マルベーニと同調してこの世に生まれた「メツ」そのものが復活していると考えられる。

また、『新たなる未来』においてもアルファとの決戦時にレックスのホムラ・ヒカリを求める声に呼応してメツ自身も力を差し出していたことからも、明らかに「メツ」が存在していることが示唆されている。

しかし、メツがどのように復活したのかは不明。

クラウスの最後の手向け後のアルストの仕組み

レックスがメツを倒した直後、クラウスはゲートと共に消滅していく中で、アルストの「命の記憶の循環」機能に手向けとして機能変更を行っている。

その要素の一つとして、『2』のエンディングで描写された、雲海が消え去り巨神獣が一つの大地となっていく姿。
もう1つは、『3』におけるブレイドが子を成しているような描写。これはミオ、セナ、カギロイ、リンカ辺りが代表的な例だろう。

ブレイドが子を成す、巨神獣が大地となることはいずれも「アルストの循環」がなくなっているものと考えられる。
相反する世界である巨神界も、ザンザが討たれたことで巨神界の破壊と再生機能は消滅している。
しかしその全容は不明。

また、クラウスの世界再生の過程でトリニティ・プロセッサーのホムラ・ヒカリ(プネウマ)とメツ(ロゴス)はブレイドの管理を任され「マスターブレイド」として設定されており、「命の記憶の循環」機能ひいてはアルストの管理者のように君臨していた。
これは巨神界に飛ばされたウーシアがクラウスの後悔の念を受けて、アルヴィースとして誕生し巨神界の管理を行っていた行動と照らし合わせているのだろう。

しかし裁定者アルヴィースはザンザが討たれた後に管理者の座を離れているため、これや巨神界の変化になぞらえるのならば、ホムラ・ヒカリ、メツもクラウスの最後の手向けによってアルストの管理者ではなくなっていると考えられる。

次元の亀裂と霧乃獣

設定資料集「アイオニオン・モーメント」によれば、『つながる未来』にて巨神界に発生した「次元の亀裂」「霧乃獣」「霧乃王」はアルストにも発生していたと語られている。

『新たなる未来』においてもレックスは特にこれらを初見のようには捉えていなかったので、アルストで発生していた次元の亀裂や霧乃獣にはレックス達も対応していたと考えられる。

また、『新たなる未来』ではアルファがこの次元の亀裂や霧乃獣をアイオニオンの中で行使していたが、これに関する説明もほしいところ。

恐らく、オリジンのコアにウーシアが用いられているため、オリジンが感知する2つの世界の衝突をコアのウーシアが読み取って使役しているものと考えられるが…。
それ故に本編ではエイがコアとして支え続けているため次元の亀裂や霧乃獣を使役できるものは不在で、オリジンの流れの外の力なのでメビウス達はこの力による消滅現象の前兆・黒い霧に妨害される、という認識。
アルファが使役する理由としては、2つの世界の全て(=「古き者」)を捨て去るという目的があるので、2つの世界の交わり消滅するまでのカウントダウンである消滅現象(次元の亀裂)の力は及んで然るべき、というものだろうか。

これらの問題は後述の巨神界との接続とリンクできる要素なので、追加ストーリーが出るならば当然これらも出てくるはず。

巨神界との光通信

次元の亀裂とは、相反する物質で構成された巨神界とアルストという2つの世界が再び1つに戻ろうとする中で発生する、消滅現象に似た消滅へのカウントダウンのようなもの。

2つの世界が衝突する「交わりの日」までに、巨神界とアルストは「光」による通信で互いの世界の存在を認識し、知恵を共有し合ってオリジンの建造に至ったと、『3』のニアは語っていた。

即ち、『新たなる未来』よりも遥か前の元の世界の時点でシュルクとレックスは既に互いの世界、互いの存在を認識し交流しているという形になる。(『2』DLCの挑戦の地イベントでの交流は不明。仮にこれが正史ならばエルマとも既に関わりを持っていることになる)

また、『3』エンディングのメリアのセリフにレックスの答えの1つ(それでも、前へ進まなければならない)が含まれているので、やはりレックスの意志・答えは衝突以前から巨神界にも受け継がれていると考えられる。(『クロスDE』で狭間の世界のアルにも受け継がれているとしたら、レックスの答えは『ゼノブレイド』シリーズ全作の世界に受け継がれていることになる)

しかし、「光」による通信がどのような原理になっているのかは全く語られていない。
これに関しては『3』『新たなる未来』『クロスDE(第13章)』のいずれにもヒントがないと思われる。
オリジンによって再生された世界では最早この要素自体が不要のはずなので、語るのであれば追加ストーリーくらいしかない。

一応、オリジンに記録する全情報自体が「」となっているようなので、セントラルライフとオリジンが似ている(狭間の世界、狭間の深淵にアクセスできる)とするならば、光通信自体も狭間の深淵にアクセスして互いの世界と繋がっているオリジンの前段階のような機能なのかもしれないが…

「オリジン」の建造

『3』『新たなる未来』で登場した、世界再生システム「オリジン」。
次元の亀裂が発生した後、巨神界とアルストが光通信によって知識を共有して作り上げたもので、2つの世界の全情報を光として記録し、世界衝突による消滅時に記録された情報通りに世界を再生させるという機能を持つ。

これがどのようにしてコンセプトが決定したのかは明かされていない。
しかし、これまでの自分の予想として、

  • 『クロスDE』の天才研究者ヴォイドが探求心という己が業からゲートの時空転移能力を有したオリジナルアレスを作ってしまったことでゴーストを招いた際、古代サマール人がヴォイドを意識の監獄(狭間の世界)に封印した後にオリジナルアレスを破壊し、世界消滅とアレスのエネルギーによって古代サマール人はアレスのゲートの力で時空転移を起こした(古代サマール人が『クロス』世界の地球に時空転移したのは『クロス』の公式設定通り)
  • 古代サマール人はエルマの星のある世界(『クロス』世界の地球が存在する次元)へと時空転移した他、一部はクラウス世界=『2』のラダマンティス自治州に時空転移
    古代サマール人の末裔のエルマが『クロス』世界の地球にセントラルライフ、B.B.、ドールといった機械技術を提供し地球種汎移民計画を進めたように、クラウス世界に転移した古代サマール人も統合政府に地球種汎移民計画に必要な技術を提供
    クラウス世界から見れば古代サマール人は地球外生命体なので、技術の恩恵は受けるが人権は認めない。或る意味では人の業。古代サマール人から見れば「恩知らずの原始人」となり『クロス』世界でヴォイドに作られた合成生命体グロウスの意見と似る
    故に古代サマール人は元の世界に戻るため反政府軍(サルワートル)となってゲートを要求
  • 後にモルスの地となるラダマンティス自治州ビーンストーク第1タワー・ラダマンティス(世界樹)には、旧世界の人間が古代サマール人から受け取った地球種汎移民計画をはじめとした技術が遺されており、アルストに次元の亀裂が現れた際にはこの技術を会得し、巨神界と共有して「オリジン」の設計に至る?(=同じ地球種汎移民計画に必要なシステムだったからセントラルライフとオリジンが似ている? アオイドスのトリニティ・プロセッサー育成+ゲートとの同調で狭間の深淵へのアクセスにもある程度関与?)

というものがある。
『クロスDE』第13章という存在がなければ至らない内容なので、『クロスDE』をリリースした理由の一つがオリジンとの接点なのではないだろうか。

天才であるヴォイドは知らないことは許されない。天才だからこそ知らなければならないという、ヴォイド自身が抱く業。

仮にそうであった場合、且つ「ヴォイドが意識の監獄から脱出する要因となった外界からの接触」の正体が醜い奪い合いが繰り広げられる世界に絶望し業を抱いたクラウスの相転移実験であるとするならば、反政府軍がヴォイドと同じ古代サマール人という仮定なので、「古代サマール人はヴォイドに罰を与えヴォイドを解放してしまった」というなんとも皮肉な出来事となる。

オリジンの不具合の対策(終の剣、ウロボロス・ストーン、管理者権限)

恐らくアルスト側の人間達はクラウスに心の内面で抱く恐怖という幻影を見せられていたことから、2つの世界の全人類も同じもの(=メビウス)を持っており(これは確定事項)、これがオリジンに悪影響を及ぼすことを予期していたのではないかということが考えられる。

その時のためにその不安を打破すべく、巨神界では女王メリアが「終の剣」、アルストでは女王ニアが「ウロボロス・ストーン」をそれぞれ交わりの日より前に予め用意しておいたのではないだろうか。
メリアに関してはアイオニオン誕生早々にゼットに捕らわれているので、アイオニオン誕生時に終の剣を作っている余裕などそもそもない。

オリジンの管理者権限に関しては、ウーシアがオリジンのコアとされていることから、トリニティ・プロセッサーの力を受けたことのあるシュルク(モナド)、フィオルン(モナド)、レックス(パートナー)、ホムラ・ヒカリ(同プロセッサー)、メツ(同プロセッサー)は必然的に管理者権限を有していたのだろう。

そして後付けのように、「オリジンの鍵」というアイテムによって、トリニティ・プロセッサーの力を持ったことのないメリア、ニアも管理者権限を有しているため、オリジン設計時点で管理者権限の存在とそれを誰に持たせるかは決めていたのではないだろうか。(メリアの鍵はゼットに奪われ、ゼットがオリジンの管理者権限を後発的に得た)

シュルクとレックスがニコルとカギロイに寿命を託す際、エイにルール違反と言われているが、自分達が管理者権限を持っていることを知っているのかそれを承知したうえでエイを納得させている。

レックスはアデルの子孫なのか否か

『2』の後、『黄金の国イーラ』『3』『新たなる未来』を経ても未だにレックスがアデルの子孫であるかどうかが不明のまま。

  • 『2』『黄金の国イーラ』でメツに金色の瞳を指摘されている
  • 『3』のエンディングの写真のレックスの容姿がアデルに酷似
  • 『新たなる未来』の設定画でアイオニオンのレックスのデザインを当初アデル寄りにする予定があった

など、かなりアデルとの接点を持たせられているが、まだ子孫か否かが公開されていない。
そろそろはっきりとさせてほしいところ。

オマケ:「Future Awaits」の映像当て

『新たなる未来』のエンディングで流れた「Future Awaits」。
その曲に対する映像の当て方が凄まじく上手いと感じたので一部を。

変えてみないかい その何かを

未来を変える意志の下で戦うシュルク達。

巨神界の種族間の垣根を越えて新たな世界を作ろうとする後の女王メリア・エンシェント。

不安げな眼差しで

トリニティ・プロセッサーの記憶空間に導かれたレックスの前に、かつて因果律予測で彼を視て出会いを望み、そして自死さえも望む悲しそうな眼のホムラが現れる。

君の心はなんて言ってるの?

レックスと共に大切な想い出を作っていくホムラとヒカリ。
この先もレックスと共に在りたいと願う心と、レックスや世界を不幸にしないために自分自身が消滅するべきと願う心が混ざり合う。

あきらめてしまうのかい?

愛するラウラを失い自分の存在意義もなくなり、虚無の果てに全てを棄て世界と神の消滅を目指すシン。
しかし、人とブレイドの絆が証明される時があればその時は…

時間が経つのが怖いのかい?

時の流れの中で自分の本当の力を解放することで、姉や父のような大切な存在を失う日々が戻ってきてしまうことを恐れ、一歩を踏み出すことを恐れていたニア。

前へ進む強さが必要なんだ

個人的にここの歌詞と映像合わせが反則的だと思う。

旧世界の人々の醜い欲の姿に絶望し、良心の下で再生で生み出したアルストも旧世界と変わらない世界で絶望し、神の罰に怯え屈し全てを放置して諦めていたクラウス。

アイオーンを用いて世界の破壊を目論むメツに突きつけられた言葉は「その世界の中で前に進むしかないんだ」。

「それでも、前へ進め」という答えを様々な苦難に満ちた旅路の中でアデルや仲間達からヒントを貰って導き出し、絶望を抱く者達を解放したのはレックス。

~おくりびとの笛の音色が流れ始める~

恐らく『ゼノブレイド2』で殆どのプレイヤーが涙を流したであろうシーン。
ここでおくりびとの笛を使い始めるのも中々の演出。

未来を信じて託すのさ

消滅の未来を恐れて何もしようとしなかったメビウス達。

未来を拒絶し何もしない「永遠の今」を望んだのは自分達、全人類。

しかし、シュルクやレックス達の想いは未来の誰かに託され、世界は前に進んでいく。

確かな一歩から

巨神界にてハイエンター一族の宿命に立ち向かうため一歩を踏み出したメリア。

アルストにて自分の抱く恐怖に対し「自由、我儘でいい」という答えを貰って一歩を踏み出したニア。

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