これらに関してはきちんと記事を独立させて纏めた方が良いと判断。
『万紫千紅』のストーリーに関して
『万紫千紅』は『風花雪月』のエーデルガルトルート、クロードルート、DLCストーリー+アビス要素の履修を前提として構築されている。
先生ルートに関してはレアのペアエンドと枢機卿(白き獣)に関して知っていれば良いが終盤なのがネック。
また、ディミトリルートだけは全く履修しなくても問題のない無味無臭ルートとなり果てているので、このルートだけはプレイする必要性が全く無くなった。
それらを前提としたうえで、本作のストーリーは第1部の4ルートを全て履修して第3部へ挑むことが当たり前のように構築されている。
救世主軍がすべてなる天冠(炎の紋章)を掲げる件は4ルートクリアデータでなければ発生すらせず、バロール戦BGMも完全版にするなら4ルートクリアはまた必須。


先の記事でも触れた、特定の限られた遊び方しかしない実況者にとっては非常に向かい風な作品となっており、自分はそれは当時と変わらず良い傾向だと思っている。
こういった、実況者に対して全く不向きな形式の作品は、該当実況者がイナゴ性質であることを露呈させることができるため、遠慮せずにどんどん出していくべき。
本作のために『風花雪月』の未プレイルートを実況動画で履修した、というのも論外。多分そいつは外伝や支援会話までは知らないので本作だと直ぐにボロが出る。
今作に関してはそれがより強固に表れており、先述のディートリヒが描くすべてなる天冠の旗の件は「実況動画で他ルートを履修した」では出現すらしない。
ルート別の『風花雪月』要素群
個別ルートに関してはそのルートでしか得られない、万紫千紅や世界観において必要な情報を指す。
| ルート | メインストーリー | 外伝等 |
|---|---|---|
| エーデルガルトルート | ・教団・レアの隠蔽改竄体制 ・偽りの女神 ・アドラステア帝国の正史 ・神ではなく人が統治する世界 ・レアの主人公に対する失敗作認識 ・白きものによる支配 ・イエリッツァの死神人格、バルテルス家事件 ・炎の紋章石の消滅 ・人に戻った主人公 | ・ヒューベルト外伝(ヴリトラ関連) ・エーデルガルト&リシテア支援会話(2つ宿す紋章) ・エーデルガルト&カスパル支援会話(実力主義) ・エーデルガルト&フェルディナント支援会話(世襲制関連) ・エーデルガルトお茶会(世襲制関連) |
| 先生ルート | ・枢機卿の成れの果て(白き獣) | ・主人公&レアのペアエンド(教徒欺瞞) ・レアのシトリーに対する失敗作認識 |
| ディミトリルート | 無し | 無し |
| クロードルート | ・フォドラの外の世界 ・レアのいない世界 ・英雄の遺産の正体 ・フォドラ十傑の正体 ・ネメシス伝承にまつわる真実 ・教団・レアの隠蔽改竄体制 | ・クロード外伝(四聖人マクイル) ・クロード&レオニー支援会話(セイロス教以外の信仰) |
| 特定ルート共通 | ・第1部全般 ・アルテミスの矢(エーデルガルト、クロード、先生ルート) ・地下都市シャンバラEX-017(クロード、先生ルート) ・タイタニス(全ルート) ・『風花雪月』主人公の出自、神祖復活の器でしかない事実(クロード、先生ルート) ・レアの神祖復活計画(クロード、先生ルート) ・アガルタの民・ヴリトラと神祖の対立(レアの語りだが半分嘘。クロードルート) | ・セテス外伝(父娘関係) ・セテス&フレン外伝(四聖人キッホルとセスリーン) ・マリアンヌ外伝(獣の紋章とモーリス。全ルート) ・レオニー外伝(四聖人インデッハ。エーデルガルトルート以外) |
| アップデート、DLC関連 | ・エルネストの紋章 ・宝杯の儀 ・四使徒の紋章 ・『風花雪月』主人公の母親シトリー ・アビスの書籍(世界破滅伝奇、十傑の遺した記録、旧文明隠蔽経緯、グレゴリオ暦の廃止、ファーガス独立にアガルタが関与した痕跡) | ・ユーリス&バルタザールの支援会話(オーバン、シュヴァリエの紋章) ・異教徒の祭壇におけるダグザの「運命の神」像と教団による邪教認定 ・ユーリス外伝(ドローミの鎖環とダグザ) |
ディートリヒの衝動が、先祖ラミーヌや十傑が元々持っていた強者との戦いを求め続けた渇望による呪いであると概ね断言されたため、イエリッツァの戦いを求める死神人格もそれと同等であると認識できる。
紋章至上主義によってバルテルス家の事件が起こった際、幼かったイエリッツァ(エミール)は姉のメルセデスを護るため、父に強い殺意を抱いた際に十傑の呪いが覚醒したのだろう。




天冠(紋章)
『風花雪月』DLCまでで登場した全22個の天冠(紋章)の存在が普通に語られる。
なお、紋章ではなく「天冠」が正式名称とのこと。
フォドラにおける紋章名は十傑や眷属の仮名に基づいて名付けられているので、これは至極当然だろう。
今後は紋章ではなく「天冠」と呼称していく必要がある。




天冠は、神祖本体の力を21個に分離したもの。

すべてなる天冠以外の21個の天冠の内訳は下記の通りで、これは『風花雪月』をちゃんとプレイしていれば分かる。
- 十傑の天冠(10個)
- 空竜の証(セイロス。天冠名不明)
- 束縛の天冠(モーリスの獣の紋章)
- 四聖人の天冠(キッホル=天秤、セスリーン、マクイル、インデッハ=献身)
- 四使徒の天冠(オーバン=使徒、ノア=予言者、ティモテ、シュヴァリエ)
- 無銘の天冠(エルネスト)
神祖ソティスが最初に作り出した七体の柱ともいえる「君主」の竜は天冠を「3つ」宿す。
例えば君主ダグザは再生(フラルダリウス)、大地(ドミニク)、予言者(ノア)の3つを持っており、君主バロールは魂魄(ゴーティエ)、献身(インデッハ)、使徒(オーバン)の3つを持つ。


その一方で眷属は天冠を1個しか持てない。
しかし、人間を含め、ドレイクの財宝を装備すれば後天的にバロールの天冠の1つ「魂魄の天冠(ゴーティエの紋章)」を宿すことができ、既存の別の天冠と併せて2個以上を宿せる。
『風花雪月』でエーデルガルトやリシテアちゃんが複数の天冠情報を持っているのは、この件をファビオがヴリトラに報告したことで、ヴリトラが紋章を複数持つ「人工君主」を作り上げて女神の眷属を討伐するようアガルタに命令を下し、改造実験を行ったためだと考えられる。(リシテアちゃんがプロトタイプ、エーデルガルトが最高傑作の成功作)


天冠は血族には親と同じものが継がれる。
『風花雪月』で親と異なる天冠を持つ者がいるのは、先祖の中に別の天冠情報を宿していた者がいるからだと考えられる。
天冠と紋章の関係は下記の通り。
(魂魄の天冠については、後発的且つ着脱可能状態の者(レダ、コーエン、冥将マンダラン等)は記載しない。後発的且つ着脱不可の者(カイ、セオドラ、ベルトラン、冥将マハマドゥ等)は記載する。)
| 天冠名 | 紋章名 | 竜の分類 | 所持者 |
|---|---|---|---|
| すべてなる天冠 | 炎の紋章 | 神祖(異形の巨躯) | ソティス、ソティスの全写し身、『風花雪月』主人公、エーデルガルト、ネメシス |
| 無明の天冠 | エルネストの紋章 | 棘竜 | アンナ(風花雪月)アンナ(万紫千紅)、ラクシャ |
| ? | セイロスの紋章 | 空竜 | エーデルガルト、レア、ジェラルト、アルファルド、枢機卿(白き獣) |
| 天秤の天冠 | キッホルの紋章 | 地竜 | セテス(キッホル)、フェルディナント |
| ? | セスリーンの紋章 | 光竜 | フレン(セスリーン)、リンハルト |
| ? | マクイルの紋章 | 風竜 | マクイル、スミルノス |
| 献身の天冠 | インデッハの紋章 | 水竜 | インデッハ、ベルナデッタ、ハンネマン、君主バロール |
| 使徒の天冠 | オーバンの紋章 | 氷竜 | オーバン、ユーリス、カイ、アウロラ、オルヘル、君主バロール |
| 予言者の天冠 | ノアの紋章 | 萌竜 | ノア、コンスタンツェ、ソレル(=イシュマール?)、クレール、君主ダグザ |
| ? | ティモテの紋章 | 闇竜 | ティモテ、ハピ |
| ? | シュヴァリエの紋章 | 雪竜 | シュヴァリエ、バルタザール |
| 勇気の天冠 | ブレーダッドの紋章 | 惨竜 | ブレーダッド、ケートゥス(ヘッダ)、ルーグ、ランベール、ディミトリ、エスメラルダ |
| 再生の天冠 | フラルダリウスの紋章 | 盾竜 | フラルダリウス、フェリクス、ロドリグ、フィアナ、ギルキルス、リンド、ジュラ、君主ダグザ、ヴァンダル |
| 勝者の天冠 | ダフネルの紋章 | 炎竜 | ダフネル、イングリット、ベルトラン、マーズ |
| 大地の天冠 | ドミニクの紋章 | 砕竜 | ドミニク、アネット、レダ、キジェルモ、アスワン、カーラ、君主ダグザ、アラゴ大王、ハンノ、コーエン |
| 永遠の天冠 | ラミーヌの紋章 | 護竜 | ラミーヌ、イエリッツァ(エミール)、メルセデス、ディートリヒ、君主イルダーナ |
| 魂魄の天冠 | ゴーティエの紋章 | 裂竜 | ゴーティエ、シルヴァン、カイ、セオドラ、マハマドゥ、ベルトラン、君主バロール、マリア?、タリムーン? |
| ? | リーガンの紋章 | 星竜 | リーガン、クロード |
| ? | ゴネリルの紋章 | 劫竜 | ゴネリル、ヒルダ、フォトナ |
| ? | カロンの紋章 | 雷竜 | カロン、リシテア、カトリーヌ |
| 孤高の天冠 | グロスタールの紋章 | 賢竜 | グロスタール、リシテア、ローレンツ、ニネ |
| 束縛の天冠 | 獣の紋章 | 嵐竜 | モーリス、マリアンヌ、ウーシュラ |
フォトナは眷属であるが神祖の写し身のため、ゴネリルの紋章と炎の紋章の2つを持つ。
君主、眷属、半神
君主が他者と交わって作った生物が「女神の眷属」と呼ばれる。
バロールと同じ君主であるダグザ大帝の子が現ダグザの神々となっており、彼らは女神の眷属。
また、バロールの4人の娘(ラクシャ、ユ・ファス、イリアナ、マリア)も女神の眷属。
女神の眷属の寿命は1000年以上ある。
君主や眷属が人間と交わって生まれる生物は「半神」と呼ばれ、その寿命は500年程度。
『万紫千紅』中での半神はカイ、タリムーン、ニネ、ウーシュラ、リンド等が該当する。


十傑やユーリス、バルタザールに関しては、女神の眷属(と思われる生物)そのものの血を後発的に宿しているため、寿命は眷属同様に1000年以上あると考えるのが妥当だろう。
特に、『風花雪月』主人公とユーリスのペアエンドでは、ユーリスの容姿がどれだけ経過しても変わらなかったとある。
また、眷属以降の交配では眷属の血が薄まっていき、寿命は人並に短くなっていくと共に、天冠が発生しない世代も出てくる。
これは『風花雪月』時代におけるフォドラでの、天冠持ちが産まれなかった場合の生まれながらの身分差別に繋がるが、見方によっては「普通の人間」として生まれてくる形であり、寧ろ天冠持ちの方が化け物という具合にもなる。
この血が薄まっていくという特性上、君主や眷属の血筋も永遠ではない。
これらのことから、『風花雪月』のフレンはネメシス戦争を経験し当該作品時代まで生きていることから寿命は1000年以上であり、父セテスが女神の眷属であることから、フレンの母親もまた女神の眷属であり、母親がセスリーンの紋章を持っていてこれがフレンに受け継がれたことになる。
眷属レア、四使徒に関して
『風花雪月』におけるレアは女神の眷属であるが、神祖が作った最後の眷属とされているため、神祖本体が君主を作った後にそれとは別に何体かの眷属を作り出したか、フォドラの写し身が何体かの眷属を作っている可能性がある。

四使徒(オーバン、ノア、ティモテ、シュヴァリエ)が女神の眷属なのか半神なのかは不明だが、紋章武器「ドローミの鎖環」「ヴァジュラ」がある辺りを見ると女神の眷属らしさはある。
神祖復活が可能な「始原の宝杯」に連動する天冠の血を持っている彼らは君主の娘息子に相当すると推察されるが、元々四使徒の血は君主を原点とするため、「宝杯の儀」とは本来は特定の君主(使徒のバロール、予言者のダグザ、他2体の君主)を贄として行うものだったのではないかと考えられる。
紋章武器(英雄の遺産)
『風花雪月』クロードルートで明かされた英雄の遺産の正体が、第1部ディートリヒルート序盤から普通に語られる。
また、ファビオ曰く正式な名は「紋章武器」とされる。天冠同様、今後はこちらで呼称していくべきだろう。




『万紫千紅』DLCでは天帝の剣、アイムール、アラドヴァル、フェイルノートの試作型(プロトタイプ)が配布されている。
この存在から、何もいきなり現行のオリジナル紋章武器が作り出されたわけではなく、眷属の心臓(紋章石)を埋め込んでいない状態である程度のテストが繰り返され臨床実験を経て、心臓が埋め込まれた正式版がリリースされたと推察される。


骨は量が多いため、試作段階でも積極的に眷属の骨が用いられていたと考えられるだろう。
正式版と同じ形状のため、金型が作られていると見ることができる。
『風花雪月』クロードルート最終戦で出てきたネメシスや十傑らが持つ「紋章武器を模した武具群」も恐らく、オリジナルの金型から新たに作られた改良版であるのだろう。(この改良にあたってはアガルタのダークマター技術も用いられている?)


盗賊集団フォドラ十傑
『風花雪月』クロードルートで明かされた、盗賊集団フォドラ十傑の概要も明かされている。
レアが語らなかった新たな真実も含めてより具体的な人物像が示された。やはりレアの言葉には信憑性の欠片もない。




紋章武器「魔剣アンスウェラー」「魔槍グラシーダ」、そしてダグザの神々や君主の存在からも、やはり同じ紋章石(心臓。全21種)を持つ同族竜は複数いたことになる。
これは『風花雪月』時点でも、ネメシス戦争時点で既に紋章武器「ドローミの鎖環」がありながら、四使徒オーバンが存在していた、或いはクロードルート最終戦での紋章武器を模した武具群に同一印の紋章石があったことで予想できたこと。






ケートゥス(ヘッダ)と同じ末路を辿っているのが、束縛の天冠を宿し紋章武器「ブルトガング」に取り込まれていた、マリアンヌの先祖モーリス。『風花雪月』をちゃんとプレイしているなら誰でも知っているので、これにはすぐ勘付く。


アガルタの民(ヴリトラ勢)
『風花雪月』クロードルートor先生ルートで登場した地下都市「シャンバラ EX-017」を基軸にした話、及びメリセウス要塞や煉獄の谷アリル、白銀の乙女アリアンロッドに放たれた光の杭「アルテミスの矢」が、セオドラルート、ディートリヒルート、及び第2部で普通に語られる。


本格的なSF要素であり、同じく任天堂から販売されている『ゼノブレイドシリーズ』(特に『2』以降)を明らかに意識したような要素群が数多見られる。
「アガルタ」の名

「未知なる技術及び宇宙調和のための大研究家連盟」(Alliance of the Great Acolytes of Recondite – Technology and Harmonic Alignment)を母体とする集団。
この英名の頭文字をとって「アガルタ」となっている。
神祖本体の肉体(異形の巨躯)による大厄災が起こる前から、当時の常識を覆す数多の技術が、このアガルタという超国家的集団によって生み出されていた。
大厄災以降は、異星生物である神祖本体によって本格的に作り替えられてしまった新人類や君主、女神の眷属による世界から、本来の自分たちの世界を取り戻すことを掲げて再起し、ヴリトラと呼ばれる巨大AIの計画を実行する集団、と新たに定義付けている。
首長は予言者タレスとされており、『万紫千紅』時代からタレスはアガルタのトップであったと推察できる。


「闇に蠢く者」という呼び名は『風花雪月』にてヒューベルトがつけたものであり、当然ながら正式名称ではない。
天冠や紋章武器同様、今後は「アガルタ」と呼称すべきだろう。
また、アガルタは「ウロボロス計画」によって、恒星間宇宙船「蛇」を用いて移住可能な異星の探査なども行っている。
蛇の名はウロボロスの名から取られており、自己修復機能や、質量を動力源に変換する高性能転換炉を搭載していたり、グラン・メガリス並のAI装置を配備しているなど、非常に高性能。
これは、『ゼノブレイドクロス(DE)』における「地球種汎移民計画」のようなものであるとも捉えられる。
特殊なものを動力とできる点では、同作の「DM機関」や、『ゼノブレイド2』のデバイス群の「スレイブ・ジェネレーター」等と通ずる点がある。




偉大なる石標たち(グラン・メガリス)
「偉大なる石標たち」(グラン・メガリス)は、グラン・メガリス級量子演算装置規格、またはそれに準ずる規模の演算装置の総称。
つまり、簡単に言えば超高度なAI。
ケイ素製の外装を持った1枚岩とコンパクトな形状でありながら、非常に高度な演算機能を有する辺り、アガルタの技術力の高さが窺える。
メガリスは1つだけではなく、この星の上に数多存在しており一定間隔で設備されている。
これは、高度な通信や情報処理を分散して効率よく担わせたり、メガリス同士に意見を交わせながらよりよい結論を導き出す合議制を持たせる目的があるためとされている。
なお、メガリスは並列の序列、つまり対等関係にある。


この辺りに関しては、『ゼノブレイド2』以降で存在が示された合議型人工知性群「トリニティ・プロセッサー」に相当するものといって差支えないだろう。


全メガリスの上位AI「ヴリトラ」
全メガリスの上位に位置する、人類史上最大の人工知能とされるのが「ヴリトラ」。
これは月の裏に配置されており、この星の外から回線を通じて世界各地に配備されている全メガリスと接続している。
そしてこれにより、あらゆる情報はヴリトラに集約される。


ヴリトラには設計当初から強力な自己修復機能が備わっているとされ、人工知能自身が自ら増殖し、機能の拡大を行っていると考えられているが実態は誰もそれを見ていないので不明。
また、大厄災以前からヴリトラは神祖本体に接触していたことが示唆されている。
これらの性質は、『ゼノブレイド2』で世界再生を目指すクラウスが作ったアルストにおける「命の記憶の循環」機能の一端に近い。
この循環にて、ブレイドの管理を任されアルストの実質的管理者だったトリニティ・プロセッサーのうちのホムラ・ヒカリ(プネウマ)、メツ(ロゴス)は、全ブレイドの情報を受信し、新たな進化コードをコアクリスタルに戻ったブレイドへ送信していた。

自己修復機能という面も、ブレイドのコアクリスタルが破壊されずドライバーが死なない限り何度でも再生可能、或いはトリニティ・プロセッサーのコアクリスタルが損傷してもしばらくは活動可能、という特徴を彷彿とさせる。
そして、この仕組みは『ゼノブレイド3』ではアグヌスの女王ニアのコアクリスタルと、オリジン金属が共鳴して作られるウロボロス・ストーンから生まれる「ウロボロス」の特徴とも酷似している。
これは、ウロボロスがブレイドであるニアの特徴を、原点であるウロボロスパワーがトリニティ・プロセッサーのホムラ・ヒカリをベースとして持っているからであった。


加えて、トリニティ・プロセッサーが本来はマルチバースジョイント「ゲート」の管理用AIであり、アオイドスで研究されていた頃はゲートとの同調により管理対象だったゲートとある程度の接触をしていたという点も、ヴリトラと似ている。
シャンバラ
『風花雪月』時点で、地下都市ともいえるアガルタの本拠地「シャンバラ」は既に登場しており、フィールドBGM名がサントラにて「シャンバラ ex-エリア017」であったことから、フォドラのこの部分以外の別エリアも存在すると考えられていた。
クロードルートと先生ルートでは戦場となり、エーデルガルトではイエリッツァと先生のペアエンドで存在が語られた。ディミトリルートでは相変わらず妄執の如く全く触れられない。


『万紫千紅』では、「大規模地下建造」というシャンバラのもう一つの名が明かされた。
建造時期は場所毎に使用用途が全く異なっているとのことで、アガルタによって固有管理番号「EXナンバー」が設定され、管理されていたとのこと。
フォドラの座標の「EX-017」にも触れられており、このエリアはグラン・メガリス「フェルミ」によって管理されていたエリアと記されている。
神祖本人に塗り替えられる前のフォドラの名としては「旧第1地区東部」であるらしく、用途としては対戦略兵器に対する大規模地下避難所。つまり、神祖本体(異形の巨躯)による大厄災から逃れる場所としては最適の場所であったのだろう。

その他、幾つかのEXナンバーエリアが明かされているが、その中でも重要な情報源となるのが、EX-502のエリアだろう。
このエリアは、「軌道昇降装置の基部」であるとされている。つまり、宇宙空間の軌道衛星に繋がる軌道エレベーターが配備されたエリアとなる。

これは『ゼノブレイド2』においても、「世界樹」と呼ばれる「ビーン・ストーク 第1軌道タワー『ラダマンティス』」がラダマンティス自治州に配備されており、これは作中時代のアルストの座標に位置していた。
そして、雲海の上にあるアルストの真下には、崩壊したクラウスら旧時代の施設群が廃墟となって存在しており、ここにラダマンティスの入り口となる「メガフロート基部」が配備されている。


やはり、明らかに『ゼノブレイド2』を意識した構成になっていることが窺える。
あちらは軌道塔ビーン・ストークは3本で構成されており、ラダマンティスの他に、アイアコス州の第2軌道タワー「アイアコス」、ミーノース州の第3軌道タワー「ミーノース」が存在しており、ラダマンティスを含めた3本の軌道塔を低軌道上で「オービタルリング」を用いて接続し、オービタルリング上でマルチバースジョイント「ゲート」の研究を行うと共に、ここに位置するアオイドスにて「トリニティ・プロセッサー」の仮想空間育成を行っていた。
こちらは軌道エレベーターの役割は、衛星軌道上への物資輸送のみなのだろうか?
心核
「心核炉」または「高次元縮退炉」とも呼ばれる、半永久機関の装置。
心核炉内部に超空間を形成しており、封印した特異点に外部から質量を与えると、熱が放射される。
この熱に特殊な変換方式を用いると、効率的な形でワーレン粒子を取り出すことができる。
この仕組みから、心核炉は無限にワーレン粒子を使用できる。
また、このワーレン粒子の副効果は人体にも影響を及ぼし、女神の眷属や君主に匹敵する長寿命を得られる。タレスらが『風花雪月』時点まで生きている理由もこれになる。


それもそのはず、これは神祖本体と接触していた「ヴリトラ」の提示した設計思想であり、女神の眷属の心臓(紋章石)という異星生物の構造は心核炉とほぼ同じものだったからである。


因みに心核をダグザの大釜にいれると大釜が破損したとされる。
これは、心核炉内の超空間内に大釜の液体が作用してしまい、ワーレン粒子を尋常ではない勢いで生成・暴発してしまったためだと考えられるだろう。


最初期のモデルは街一つ分の大きさだったが、数々の改良を経た「第1世代型」では、人体の心臓の代用にできるほどの小型化に成功した。恐るべし。
続く第2世代型では蛇の搭乗員の多くに搭載できるほどには、宇宙空間航海面での機能が拡大。
第3世代では、科学者エピメニデスが発見した精神感応素材「エピメニウム」を採用することで、潜在能力を増す。


調停者
恒星間宇宙船「蛇」での宇宙空間における長期間任務における、数々の問題に対応するために蛇内部で作られた人造人間が「調停者」と呼ばれる。


調停者の製造においては、800万以上の標本を基に編集された遺伝子情報が用いられる。
相手に好まれやすい外見、デフォルトで心核を持つため長寿命であり、不測の事態を想定しアガルタ文明を存続させるための単為生殖機能などの特異な特徴の数々を持つ。
通常の人間とは異なる強化された肉体は、心核炉のワーレン粒子により維持されているものであり、仮に心核に何かしらの問題が発生してワーレン粒子の抽出が出来なくなった場合、調停者の身体に様々な問題が発生するとされる。

また、調停者はあらゆる問題に対応できるというコンセプトの下で存在しているため、次のような様々な代表型が存在している。無論、これら以外のものもあるのだろう。
- 「ユリシーズ型」…外見上の特徴がなく通常の人間と同等の容姿。
- 「イカロス型」…低気圧、水中など人類が生存困難な場所で活動可能。頭部に翼が変形したような機関がありエーテル吸収が可能
- 「ギュケーズ型」…筋力特化で身体が大きい。基本はタイタニスが担う役割のため運用機会は少ない
- 「アレイオン型」…素早い戦闘に特化した型。燃える炎のようなたてがみという特徴を持つ
ユリシーズ型は恐らく『無双風花雪月』主人公だろう。
衣装を度外視するのであれば、『万紫千紅』に登場したアナトリア、トロイア、ナジャ、イシュマールもこれに該当すると考えられる。

その他3つの型の調停者はいずれも現時点では登場していないように思える。
アルテミスの矢
『風花雪月』でもアガルタによってメリセウス要塞や白銀の乙女アリアンロッドに落とされ、過去にはアリルに落とされ煉獄の谷アリルにしてみせた、ミサイルのような「光の杭」が登場していた。
エーデルガルトルート、クロードルート、先生ルートの3つで登場しており、相変わらず妄執の極みのようなディミトリルートでは見られなかった。






『万紫千紅』では「アルテミスの矢」という正式な名を持って再登場。第2部戦争篇にて、制御権を持つトロイアが君主ダグザに対して放ってみせた。
軌道環が発生する演出はそのままに、今作では発射装置たる人工衛星の全容も明らかになっている。但し、投下弾の構造自体は『風花雪月』を見なければ分からない。






味方からは「星」、敵からは『風花雪月』同様「光の杭」と称されており、建物内部や地下を攻撃するにはあまり適さないことが判明した。『風花雪月』で使わない機会があった理由の一部は恐らくそれだろう。
それでもタレスがシャンバラで追い込まれた際に発射したのはヴリトラの命令ではなく、ここで何が何でもレアと、凶星たる『風花雪月』主人公を仕留めたかったという、旧人類としての意地によるものだと考えられる。




アルテミスの矢の詳細も、コンロンの蛇のグラン・メガリスに記録されたデータベースから概ね明らかになっている。
元々は「アルテミス」シリーズという地上監視用の人工衛星であり、全16基が打ち上げられ、対地同軌道上から地上を監視している。
この衛星は攻撃性能を備えており、超重金属弾を重力による加速で巨大な破壊力を生む「アルテミスの矢」を発射可能。


16基のうち1基分だけがコンロンの手に渡ったが、残り15基分は全てヴリトラ勢力の手中にあると捉えられる。
ヴリトラ機の制御権はタレスにあることが『風花雪月』の描写で確認可能だが、首長タレスが持っている制御権が1基分だけなのか、15基分全てなのかは明らかになっていない。
シャンバラがエリアEX-017以外にも、この星のほぼ全土に広がり存在することを考えるならば、星の別地点の状況把握などの面からしても、タレスのみが15基分の制御権を持って星全土への発射を認識・管理しているということは現状非常に考えづらく、他のエリアにも首長ではないにせよ管理者の立場のものがおり別機毎の制御権が与えられているのではないかというのが、現実的に考えられる線ではある。
女神の眷属の存在性
女神の眷属や君主といった「人ならざる者」が人の世を統治するとどうなるかが、『風花雪月』のエーデルガルトルートをベースとして描写されている。




『万紫千紅』では、ソレル統治下の「神と人間が対等にあるダグザ帝国」ですら、人の手に世界があるべきで、神(人ならざる者)は統治をすべきではないという姿勢がそのまま描かれ、第2部戦争篇以降もセオドラがこの主張を胸に、君主と対峙している。
これは、エーデルガルトが目指す国作りの方針そのものである。




ソレルとレア&君主ダグザの決定的な違いは、ソレルは「ダグザの支配は人の手によるものにしていくべき」という考えを前々から持っている一方で、レアと君主ダグザは「人ならざる者(神祖、君主、眷属)がフォドラやダグザを統治し続ける」という考えのみに固執していたというところ。




先生ルートやディミトリルートでは、ソレルのように先見的に見越していたわけではなく、自分の所業の結果による限界から諦めた形で、神祖の器(人ならざる者)たる風花雪月主人公に大司教の座を譲り、彼に未来を委ねた。
しかしそれらのルートにおける風花雪月主人公は神祖の写し身の心臓(炎の紋章石)を宿したままであり、神祖復活という禁忌を望むレアが生存しているので、後述で触れる世界破滅のリスクが少なくともフォドラから消えてはいない。
眷属らが統治する世界は平和ではない
フォドラの場合
神祖復活計画の隠れ蓑として運営していた教団によるフォドラ統治でフォドラが平和だったのかというとそうではない。
文明抑制をしていたためにアガルタには成り代わり等でフォドラ内部で分断・内乱・実験をやりたい放題やられている。


さらに、偽りの女神に基づく紋章至上主義の教義下ではゴーティエ家やバルテルス家のような、生まれながらの身分差別構造という弱者を作り続ける仕組みを生み出してしまった。
先述の通り天冠の血は世代を経て薄まっていくため、世代を経れば経るほど天冠を宿す血に価値が上がっていってしまうので、ディミトリの思想のような長い目で見た施政の改善は「天冠」が存在する世界では寧ろ逆効果にしかならず、弱者の救済どころか弱者を爆発的に増加させていく。


加えて『万紫千紅』直後では、「コンロン(アガルタ文明の一部)」やバロールの遺骸から構成された「ドレイクの財宝」の数々を持つダグザ帝国とのミアハ戦役に関する戦闘ではほぼボロ負け。
1次ではかろうじて追い返すがミアハの被害が大きく、お世辞にもまともに勝利したとは言い難い。
ブリギットを従属させダグザ帝国の戦力を削いだ後に、今度はフォドラ側からダグザ本土に侵攻するが、ダグザ帝国にボコボコにされて返り討ちに遭っている。
特にカイは冥炎のブレイズアーツでアドラステア帝国軍に甚大な被害を与えた後に戦死したとソロエンドにある。
神祖の取り決めによりダグザ帝国とフォドラの間で不介入が互いに締結されていた中でミアハ戦役が勃発した理由は、フォドラでレアが本来の神祖とは異なる「偽りの女神」を掲げ、禁忌とされる「神祖復活」を目論んでいることによるものと考えられる。
時系列からして、宝杯の儀で失敗した後にダグザへ身を隠した四使徒オーバンが情報源という考え方が最もしっくりくる。
一部の半神・調停者要素などで寿命の長い真焔将組(第3部救世篇を終えたカイ、ディートリヒ、アナトリア、タリムーン、オルヘル)辺りが戦役勃発の主導になっているのだろうか。
ダグザ帝国の場合
君主ダグザは神祖への恐怖を、同じ君主のバロールに利用されてしまった。
これにより、コンロンの民を処刑した後に発生したフラーマの大量摂取、そして人格崩壊に繋がっている。


ソレルは妻ユ・ファスへの未練の強さ故に、ミトラス修道会に利用されバロール復活を実現してしまった面だろう。


バロールの策で狂気に堕ちたダグザ大帝をアラゴ王国に伝わるドレイクの財宝「赤き斧」で封印して以降のソレルの統治体制自体はレアより100億倍まともであり、あちらが先述の通りに偽りの女神を教義として掲げて紋章至上主義を敷いて様々な苦しみを生み出していたが、こちらは神と人が対等であるとして生まれながらの差別構造を作っていない。
また、あちらは文明抑制をしたためにアガルタに関連する事態に全く対応できず、偽りの女神や禁忌を外部に漏らしたくなかったために鎖国政策を敷いていた一方、こちらはダグザ大帝を封印した後に、彼が虐殺したコンロンの民を蔑ろにはせずこれをルーツとするサラミスにも寛容的であったため、君主であるダグザ大帝にアルテミスの矢を向けることもできていた。


こういった面を予見してか、ソレルは眷属という神を人の下に置くのではなく、人と対等なものとして扱い、そしてやがて地の支配を人に委ねる必要があると考え、これがミアハ戦役で勝利したダグザ帝国の現在(『風花雪月』時点)の姿となっている。
ミアハ戦役以降、ダグザ帝国がフォドラに干渉することはなくなっているようだが、これにも何かしらの理由がありそう。
前後から整合性をとるのであれば、アドラステア帝国がダグザ帝国に対し「レアに関してはアドラステア帝国初代皇帝ヴィルヘルムを操ってセイロス教団を強引に推し進めた経緯があるため、レアや教団に関しては今後の帝国が長い時間はかかるだろうが必ず責任をもって処断する」と提言したと考えるのが妥当か。
竜の真名
君主や眷属には「真名」が存在しており、これは普通は明かさない特別な名であるという。
これは『風花雪月』『無双風花雪月』時点でも幾らかの竜の真名が幾らか判明している。
| 真名 | 分類 | 仮名 |
|---|---|---|
| はじまりのもの | 神祖、写し身 | 神祖ソティス本体、全写し身 |
| 深淵より冥きもの | 君主 | バロール |
| 空を暗く覆うもの | 君主 | ダグザ |
| ? | 君主 | イルダーナ |
| ライラー 手招きするもの | 眷属 | ラクシャ |
| ? | 眷属 | ユ・ファス |
| イシエト | 眷属 | イリアナ |
| マーナ | 眷属 | マリア |
| ? | 眷属 | ソレル |
| ? | 眷属 | マーズ |
| ? | 眷属 | ジュラ |
| ? | 眷属 | スミルノス |
| ? | 眷属 | クレール |
| ? | 眷属 | アウロラ |
| ? | 眷属? | アラゴ大王 |
| ? | 眷属? | ヴァンダル |
| 白きもの | 眷属 | セイロス(レア) |
| 槌をならすもの | 眷属 | キッホル(セテス) |
| ? | 眷属 | セスリーン(フレン) |
| 風を呼ぶもの | 眷属 | マクイル |
| 動かさざる重きもの | 眷属 | インデッハ |
| やさしきもの | 眷属 | セスリーンの母 |
| ? | 眷属? | オーバン |
| ? | 眷属? | ノア |
| ? | 眷属? | ティモテ |
| ? | 眷属? | シュヴァリエ |
神祖本体としてのソティス
神祖ソティスの大まかな正体、その脅威が明確に語られた。
ダグザ大帝曰く「化け物」であるらしく、ゼノンの見解では星の文明をリセットする存在のようなものらしい、とのこと。
その真の姿は『風花雪月』DLCのアビスの書籍のうちのアガルタの記録にある「異形の巨躯」そのものだろう。




神祖と思われていたものは「写し身」(分身)という器
これまで、多くの眷属が「神祖」と認識していたものは「神祖本体の写し身」(分身体)であったと語られた。
その写し身の役割は大きく挙げると2点であり、神祖本体を通じての世界の監視と、神祖復活のための器。


神祖の意識を宿した写し身であるが故、神祖の持つ情報群を幾らか所持している。
それは時を巻き戻す「天刻」能力、すべてなる天冠の血や心臓、ナバテアの歌などであったりする。


神祖の目覚めは「大厄災」の再現であり禁忌
この神祖ソティス(彼女)の本体は、どのような形であっても神祖を肉体・本体問わず目覚めさせることがあれば、フォドラの聖地にある本体の肉体が防衛本能の如く必ず起動し、世界に大厄災を齎す。
加えて、フォドラの聖地たる聖墓の玉座は神祖に最も近い位置にあり、ここに神祖の写し身(分身)が座った瞬間に神祖本体の意識が流れ込み、神祖本人として振る舞う。つまり眠っている神祖そのものの目覚めとなり、肉体は防衛本能で本人の意図に関係なく大厄災を引き起こす。
そのため、神祖ソティス本人から「自 分 を 絶 対 に 起 こ す な」という最大級の警告が眷属や君主らになされ、神祖の目覚め・復活は「最大の禁忌」とさえされている。




禁忌とされる神祖復活を目論んでいたレアの危険性
こういう前提的な鉄の取り決めがあるのに、「個人的に会いたい」「神祖に世界を統治してほしい」などというくだらない理由で、始原の宝杯による宝杯の儀式や、人造人間を製造して炎の紋章石を埋め込める依り代を作り女神降臨の儀式を行い、神祖本体の眠りを妨げ復活させるという「禁忌」により、異形の巨躯の目覚めでの大災厄による世界破滅を再び巻き起こそうとした、カルト教団のトップがフォドラにいるらしい。




時系列的には下記の通りとなる。
このことから、ガルグ=マク大修道院は神祖復活のための実験施設であることが分かる。
まずは『万紫千紅』より200年ほど前に、レア主導で行われた「宝杯の儀」について。
- 帝国暦185年、ガルグ=マク大修道院を落成したと同時に、レアは四使徒と神器「始原の宝杯」を使った神祖復活儀式「宝杯の儀」を、大修道院地下の聖地にて行う
- 宝杯に捧げる四使徒の血が不足していたため、神祖復活は実現されず、宝杯の儀は失敗に終わる
- 宝杯の儀失敗後、「始原の宝杯」は力を失うが、四使徒の血で再び起動することは可能な状態となった
- 四使徒はレアが二度と「始原の宝杯」による「宝杯の儀」を執り行えないよう、封印の谷に四使徒の血(天冠)のみで解除できる封印を施して隠す
- 同時に、四使徒の血(天冠)が集まってしまうことのないよう、四使徒はフォドラ内外に散り散りになって身を隠していく


そして、宝杯の儀失敗のレアの「器」という人造人間を利用した動向について。
- 宝杯の儀を行えなくなったレアは、既に存在しない「神祖の写し身の肉体」を新たに作って写し身の意識を宿らせることで疑似的にフォドラ管轄の写し身を復活させ、聖墓の玉座を用いて神祖本体の意識に塗り替えることで本体を復活させようとする。これは「最大の禁忌」と知ったうえでの行動である
- 大修道院という実験施設を隠れ蓑に、「神祖の写し身の肉体=器となる人造人間」を作り始める
- 完成した人造人間の心臓部分に、ネメシスが使役していた天帝の剣に埋め込まれていた、フォドラ管轄の神祖の写し身の心臓(炎の紋章石)を合成させる。これで適合反応があれば、新たな神祖の写し身の肉体が完成したことになる
- 適合反応のない肉体を「失敗作」認定し、新たな器となる肉体を引き続き作る。
アルファルドが愛した12番目のシトリー(『風花雪月』主人公の母親)も失敗作となった - しかし、シトリーがジェラルトとの間にもうけた『風花雪月』主人公を産む。
人造人間との間の子であったためか母子ともに危険な状態であり、シトリーは子を助けるためレアに救済を求めた - レアが救済にあたってその体に紋章石という強力な再生能力を持つ物体を使用したのだが、よりにもよってそれは炎の紋章石だった(死亡寸前のシトリーの子さえも実験台にしようとしている)
- 奇跡的に炎の紋章石と適合し、フォドラ管轄の写し身ソティスの魂が記憶を失った状態で宿り、『風花雪月』主人公は一命をとりとめたのだが、これ以降レアは『風花雪月』主人公を「神祖の写し身の新たな肉体という、神祖復活のための器」としてのみ見るようになる
- この紋章石の埋め込みが原因で『風花雪月』主人公は赤子ながら泣かず、心臓の音さえもなく、父ジェラルトはレアの一連の様子から彼女を危険視し『風花雪月』主人公を大修道から遠ざけて長い旅を続ける。
- 『風花雪月』主人公というようやく完成した新たな器を失ったレアは必死に捜索
- 三級長、アロイスとの出会いにより、危険人物レアの下へジェラルトごと大修道院に引き戻されてしまう
- ヴリトラが炎の紋章石目当てで西方教会を使役し聖墓を襲撃させるが、聖櫃から見つかったのは炎の紋章石のない天帝の剣だった。
タレスは紋章武器がありながら紋章石のみが無く、さらに『風花雪月』主人公が天帝の剣を適合反応をもって使役できたことを疑問に思い始める - 『風花雪月』主人公の正体にある程度勘付き「凶星」と認定したヴリトラは、「ザラスの闇」で消去しようとする
- 記憶を取り戻し自身の正体を思い出し、レアの動向が危険であると判断した写し身ソティスは、神祖の力を『風花雪月』主人公に託す形で共有形式での融合を果たし、レアの目論見で神祖本体が復活しないよう対応する
- 容姿の変化した『風花雪月』主人公を見たレアは興奮を抑えきれず、器として完成したと判断して即座に聖墓の玉座へ座らせ、神祖本体の意識に塗り替えようとしたが、写し身ソティスの予防措置で失敗に終わる








レア主導の宝杯の儀で捧げる血の量が少なかったために失敗した際、レアの異常性にビビってこの者に二度と始原の宝杯が渡らないよう、四使徒の血でのみ解除できる仕掛けを施し封印し、フォドラ内外に散り散りになっていった四使徒があまりにもファインプレー過ぎる。
またフォドラの写し身ソティスが、ザラスの闇に『風花雪月』主人公が飲み込まれた際、これまでの経緯と自身の正体からレアの異常性にいち早く勘付き、聖墓の玉座に座っても神祖本体が『風花雪月』主人公の人格を塗り替えて肉体を持って、大厄災を起こす形で目覚めてしまわないよう主人公と事前に融合したのもまたファインプレー。
つまりレアは四使徒にもフォドラ管轄の写し身ソティスにも、明確な世界破滅のトリガーとなる危険人物として見限られたのである。
カルト教団のトップの末路としては相応しく、あまりにも惨め。
自分の管轄の写し身ソティスに見限られ、ダグザ管轄の写し身フォトナ(運命の神)は他の国の神と同じくフォドラで邪教として認定し徹底的に排除するなど、本当に碌なことをしていない。
そしてこんな者に味方し続けたセテス、フレン、そしてディミトリ(ファーガス神聖王国)もまた世界破滅の助長者となっている。マクイルとインデッハがまだマシなレベル。


フォトナが「神祖本体の正体や目覚めの件は君主でもなければ知らない」としているので、恐らくレアは神祖本体の復活が禁忌であることは知っていても、なぜ禁忌たるかまでは知らない様子。
大厄災による滅びの勃発を知っていれば、「子供達を任せる」などという言葉はまず出てこない。
そして神祖復活を目論んだ理由だが、レアが幼少の頃に「(フォドラ管轄写し身が無くなったので)フォドラの統治を任せる」という神祖の唯一の言葉から来るものだろう。これは、君主バロールの策によりフラーマで狂った君主ダグザが子の眷属ソレルに赤き斧で封印された後、ソレルが神威法王としてダグザの統治をしていた経緯をある程度なぞっている。


レア自身は写し身の代理を任された身であるが、自分は代理でしかないために実際の統治は神祖本体がすべきという思考に至っている。ソレルが本来あるべき人に委ねると判断した一方でレアに関しては人ではなく神祖本体に委ねた辺り、エーデルガルトの言う通りレアにとって大事なのは人ではない、ということが見て分かる。
先の「子供達」という言葉に関しても、これは神祖としか見ていない器に対して言っているため、神祖からの子供達とは眷属や君主になるので、やはり人を蔑ろに扱っているという形になる。
そして、レアの統治体制自体は神祖の意向に沿ったものではなく、神祖はその天冠の血が薄まっていくシステムを導入していることから眷属や君主ではなく新人類による統治への移行を目指していた。
ソレルがその実現に早期から移行しようとしその前段階として「人と神は対等」な統治をしていた一方、レアは先述の通り、君主ダグザと同じく「人ならざる者による統治」を一貫して目指している。その統治の中では「紋章至上主義」という、天冠が薄まるシステムとは真逆の価値観を作り出してしまっている。
元々、人造人間に関しても人格を塗り替える用の器としてしか作り上げていなかったのだから、曲がりなりにも人として生まれた器に対して「失敗作」という言葉を何度も平気で放ち続けるのもまた必然だったのだろう。
(ダグザのように)人の命を何とも思っていないのはレア当人だったということの証左でもある。
そして本当にアルファルドに関しては、愛していたシトリーが神祖によって意識を塗り替える器でしかなかったというところがあまりにも不憫でならない。




『風花雪月』のエーデルガルトルート、クロードルートを知っていれば、世界の本当にあるべき未来の姿は自ずと分かる。






但し、写し身であるソティスを呼び寄せる炎の紋章石はエーデルガルトルートでのみ消滅しているため、その他3ルートでは何らかの要因で風花雪月主人公に融合した写し身が炎の紋章石によって復活する可能性が残っている。
その写し身が聖墓の玉座に万一座ってしまえば、世界は神祖の肉体「異形の巨躯」による大厄災によって再び滅びる。
少なくともフォドラにおける世界破滅爆弾が完全に消え去ったのはエーデルガルトルートのみ。
特にレアに関しては大司教の座を降りても神祖への執着から、世界破滅を引き起こす危険人物として存在し続けることになるため、きっちりと息の根をとめておくべきだろう。
それができたのはエーデルガルトルート(エーデルガルトと主人公が神盾を砕いて討伐)とクロードルート(ヴリトラのアルテミスの矢によって力尽き死亡)である。






エーデルガルトルートに関しては、エーデルガルトがレアの行動が世界滅亡を引き起こすことを知っていたかどうかは定かではないが、『万紫千紅』と同じように神に等しく災いもたらす支配竜を討ち倒し人の手による世界を作った経緯は共通している。一応ミアハ戦役を経てはいるし。
ダグザでは神々が表舞台から退いていったことからも、やはり竜による支配からの脱却、人による世界の創造が本作らのコンセプトだと考えられる。
神祖の生物情報と役割
神祖本体(異形の巨躯)という生物情報の解析もアガルタの民によってされている。
かつてアガルタの民が、この星より7.7光年離れた座標の宇宙空間にて遭遇した異星敵性勢力の情報と神祖本体の生物情報はほぼ一致しており、ケイ素を主成分として構成された生物であると判明した。






バロール撃破後の神祖の語りで、自らが青い星から離れたとあるので、神祖は風花雪月+万紫千紅の星とは異なる異星=地球で作られた生物であると考えられる。

神祖自身が星に根付き、また神祖が作った君主や女神の眷属の心臓に寄生生物の特徴があり、眷属達は亀(インデッハ)、鳥獣(マクイル)等の特徴を持つものもあることから、キメラタイプの寄生型侵略用知性生物兵器として作られている可能性が高い。




また、『万紫千紅』でさらに明らかになった神祖によって作り替えられた星の構図は、「世界樹」伝説をモチーフにしているであろうことが考えられる。
- 星に根付いた神祖本体の肉体(異形の巨躯)が世界樹の大樹
- 世界樹の枝は君主、女神の眷属
- 枝にとまる鳥は神祖の写し身(白鴉)
- 天界は神祖が地球より飛来してきた宇宙空間
- 地上は神祖が作り替えた新人類の世界
- 地下(冥界)は君主バロールが管理する冥府
加えて、神祖の宿す「すべてなる天冠」の紋様形状もまた概ね「世界樹」を模していると考えられる。
すべてなる天冠はタロットにおいては大アルカナの「世界」が該当するので尚更である。
つまり、神祖本体というキメラタイプの寄生型侵略用知性生物兵器は、地球で作られた際に世界樹をコンセプトとした侵略計画をその身の情報に「すべてなる天冠」という模式図によって宿されており、これに基づいて無意識に行っていると、現状は推察する。
しかし、実態としてはこの1体の神祖のみで終わっているというわけではないようで、宇宙空間にはこの星の神祖本体と同じ物質で構成された類似生物が敵性勢力として他にも存在していると、先のアガルタの記録により確認される。
この点は、『ゼノブレイドクロス(DE)』で地球人を襲撃したヴォイド率いるグロウスと酷似するか。


神祖本体はこの星の1体だけではなく、他の星に対しても地球から数多発射され、根付いている可能性がある。
この視点で見れば、「世界樹」を模した計画は地球そのものを大樹として、神祖本体は世界樹の枝という形で、全宇宙の星に対して大々的に複数の神祖本体の発射が行われているのではないだろうか。
何故地球がこのようなことを行っているのかに関しては、アガルタ文明を淘汰した経緯から考えるに、地球人類に対して害を及ぼすと判断される技術を持つ星々を探査し、該当するようであれば神祖本体という生物兵器によって寄生侵略し文明を抹殺するといった狙いだと考える。
「世界破滅伝奇」の真相
『風花雪月』DLCアビスの書籍「世界破滅伝奇」で明らかになった「異形の巨躯」による世界破滅にまつわる真実が普通に語られる。


「世界破滅伝奇」の全文は下記の通り。
古の神が住まいしはずの地ティニスにて、ついに神ならざるものが目覚める。
異形の巨躯が、世界を水の底に沈めるために蘇る。
すべての人の子らに滅びを、すべての獣、すべての鳥、すべての魚に救いを。
命の血を流しすぎた人の子らに、報復を。
世界が水の底に沈む前に、神ならざるものを討つ。
そのために人の子らは光の柱を地に立てた。
ティニスも、マールスも、セプテンも、リウムも、すべてが破壊し尽くされ、大地が消えた。
それでも神ならざるものは立っていた。
絶望という名の洪水が、世界を覆った。
人の子らは地の底へと逃げた。
神ならざるものの目の届かぬところへ。
太陽の光の届かぬところへ。
絶望の水が入り込まぬところへ。
やがて獣の支配する地上への、
神ならざるものへの復讐を誓って。
「神ならざる者・異形の巨躯」が、ゼノンらアガルタの民が大厄災時に見た「神祖の本体の肉体」、君主ダグザのいう「化け物」となる。
光の杭よりも大きなイメージで表記されている「光の柱」は、蛇の亜光速機関を用いた自爆特攻攻撃だろう。
「ヘテルの地=フォドラの聖地」の地下に神祖の本体が眠っているとのことなので、「古の神が住まいしはずの地ティニス」とはアガルタにおける古代の神の地であり本来のフォドラの中央部に位置する地名の呼称と推察可能。
そこへ、異星生命体の神祖ソティスが降り立ち、現聖地(ティニス→へテルの地→聖地)になっているという形と見れる。やはり神祖とは侵略種である可能性が高い。




神祖と交流し親交を深めた勢力と、アガルタの民のように「ティニスに住まう古の神」を信仰する反神祖の勢力の2つがあったと考えられる。
数々の蛇が宇宙空間で待機していたのも、偶然ではなく実際はヴリトラの「神祖抹殺」のための用意だったのではないだろうか。


蛇のうちのククルカンとレヴィアタンの特攻で既に神祖こと「異形の巨躯」に致命傷を与えており、あと1発、即ちジョカの特攻で異星生命体の神祖ソティスを撃破できていたとヴリトラは結論付けていた。


ヴリトラは大厄災以前から神祖と何かしらの接触をしていた可能性があるという記録がデータベースに存在しており、これは異星生命体である神祖を確実に討ち取るための情報収集を念入りに行っていたとも考えられる。


アガルタはネメシス戦争が終わった後、神祖本体が眠るフォドラの聖地(アガルタの概念では古の神が住まうティニス)に向かってアルテミスの矢を一発だけ放っている。
しかしこれは、修道院を覆うシールドによって軌道を逸らされており、アルテミスの矢はアリルの森に着弾、それ以降アリルの森は煉獄の谷アリルとなった経緯がある。
これに関して、まず修道院のシールドに関しては神祖本体が展開しているものだろう。
かつて大厄災を引き起こしたきっかけとなったのはアルテミスの矢であり、目覚めた理由は神祖本体の防衛本能によるものであるため、とりあえずシールドを展開することでアルテミスの矢が到達することのない状態で聖墓地下で眠っていれば、自身の眠りがアガルタによって妨げられることはなくなる、と踏んでいると考えられる。
一方のアガルタは、明確にヴリトラの指示で大修道院の座標にアルテミスの矢を投下し、神祖本体を目覚めさせようとしていたと見ることができる。
時系列的にはネメシス戦争が失敗した後になるのでさらなる作戦と見ることができ、蛇の亜光速機関による特攻準備も当時と違って十分にできていたはずで、もっと言えば大厄災時の異形の巨躯の戦闘データも存在する。
加えて、たとえ神祖本体が目覚めて大厄災が起こったとしても、消え去る地上の文明は異星生物ルーツの新人類文明なので、アガルタにとっては痛くもかゆくもなく、寧ろ滅ぼしてくれるなら獣文明の掃除の手間が省けるまである。
しかし、シールドによる防御措置がとられていたために神祖本体の目覚めには至れず、結局のところアガルタはまず地上の新人類や眷属、君主を狩り尽くなければ、神祖本体を引きずり出すことさえできない状態を余儀なくされた形になる。
この後の計画が、人体改造実験である人工君主の製造への着手だろう。
アガルタが神祖本体を現状では引きずり出すことができなくなった一方で、レアという無能がわざわざ神祖本体を復活させ眠りを妨げ、世界破滅に行き着くという最大の禁忌に手を出しているのだから、互いに何とも皮肉な状態に陥っているといえよう。
