万紫千紅ダメージ計算式

ゲームファイアーエムブレム

手探りで計算式を導き出す

アレキサンドラちゃんでバロール(神盾発動中)に100ダメージ超えでトドメを刺したり、冥魔フォートレス相手に500ダメージ超えを出したが、これは厳密にダメージ計算を行って実現したものではなく、大雑把な形でのトライだった。

ダメージ達成後は振り返ってダメージ計算を『風花雪月』の式を用いて行おうとしたのだが、与ダメージ倍率が絡むと途端に狂い始めていた。

しかし正しい計算式が分からないまま放置というのもモヤモヤが強く残り続けていたので、改めてダメージ計算式を導き出す形に。

結論から言えば、本作のダメージ計算式を導き出すことができた。
多くのバトルデータで実機通りのダメージを計算で出せたので間違いは無いだろう。

10月中旬辺りからSwitch2の脱獄が成功したようで、幾らかのユーザーや攻略サイトは脱獄による解析データの反映を行っているようだが、自分は脱獄することもなく手探りで計算式を導き出した。
そもそも脱獄したくない。

『万紫千紅』でのダメージ計算式

結論から、ダメージ計算式は下記の通り。

\[D=\left\lfloor \{ (A-B)\times\left(1+C+\sum(r_i-1)\right)+E \}\times M\right\rfloor\]

\(D\)  …最終ダメージ
\(A\)  …攻撃側の物攻/魔攻
\(B\)  …防御側の防御/耐魔
\(C\)  …必殺補正。必殺なしなら0、必殺発生なら2
\(r_i\)  …各種与ダメージ上昇倍率。例:波乱の仮面は1.5
\(\sum\)  …\(r_i\)-1を存在する倍率の分だけ行い合計する
\(E\)  …ダメージ加算。「与えるダメージ+○」例:技の冴え
\(M\)  …ダメージ減少率。通常1。半減なら1/2
\(\lfloor\ \rfloor\)  …計算は小数点以下切り捨て

※物攻は力 + 武器威力×有効or特効倍率 + 戦技威力 + 攻撃力バフ(装備・スキル・アイテム・天冠など)
※魔攻は魔力 + 武器威力×有効or特効倍率 + 戦技威力 + 攻撃力バフ(装備・スキル・アイテム・天冠など)
※武器威力に関して、有効の場合は2倍、特効の場合は3倍、有効or特効でない場合は1倍

\(\sum(r_i-1)\)の部分に関して、例えば「波乱の仮面(1.5倍)」「毒狩の宝珠(1.3倍)」の2つが同時が発動する場合において、
\(r_i\)は1.5、1.3の2通りが存在することになる。
つまり、(1.5 – 1)、(1.3 – 1)の2通りの計算を行い、\(\sum\)によってその2通りの計算結果を合計する。
したがって、今回の\(\sum(r_i-1)\)は、(1.5 – 1) + (1.3 – 1) = 0.8となる。

与ダメージ上昇倍率が一つもない場合は、\(\sum(r_i-1)\)は0として扱う。

『風花雪月』のダメージ計算との違い

大きく分けて2点。

  • 天冠補正は最初の物攻/魔攻計算時に加算される
    (『風花雪月』は、加算タイプの天冠でもダメージ計算の最後で加算される)
  • 与ダメージ倍率補正は乗算ではなく、基礎倍率に基づいた加算式
    (『風花雪月』は例えば、必殺の3倍と勇気の天冠の2倍の同時発生時はこれらを乗算した6倍が用いられていた)

実機ダメージとの照合

アレキサンドラちゃんvs冥魔フォートレス

耐魔が6と極めて低い冥魔フォートレスに、アレキサンドラちゃんで505ダメージを出したもの。

◆アレキサンドラちゃん側
・魔力:80
・武器:羅刹女の徹扇+3(威力19)
・戦技:瘴風(威力8) ※武器強化後の数値反映済み
・天冠:魂魄の天冠(攻撃力+3)
・装備1:波乱の仮面(混乱状態の敵への与ダメージ1.5倍)
・装備2:毒狩の宝珠(毒状態の敵への与ダメージ1.3倍)
・スキル
 >剣術の深奥(攻撃力+3)
 >襲撃(歩行不可地形にいる時、攻撃力+4)
 >神法(魔力+10) ※魔力に反映済み
◆バフ
<支援隣接>
・イシュマール★5S(攻撃力+1)
・オリンピア★4C(攻撃力+2)

<その他>
・滅冥の歌(冥魔有効を付与する)

下記の本作ダメージ計算公式に上記情報と、冥魔フォートレスの耐魔6、レダの滅冥の歌を反映する。

\[D=\left\lfloor \{ (A-B)\times\left(1+C+\sum(r_i-1)\right)+E \}\times M\right\rfloor\]

\(A\)  …80 + 19×2 + 8 + 3 + 2 + 1 + 2 3(天冠)= 139
\(B\)  …6
\(C\)  …2
\(\sum\)  …(1.5 – 1) + (1.3 – 1) = 0.8
\(E\)  …0
\(M\)  …1

\(D\)  = (139 – 6) x (1 + 2 + 0.8) = 505.4

小数点以下切り捨てなので、最終ダメージ(D)は505となり、これは実機での与ダメージと合致する。

アレキサンドラちゃんvsバロール(神盾込み)

神盾発動中の最終ゲージのバロールに、アレキサンドラちゃんで117ダメージを出したもの。

◆アレキサンドラちゃん側
・魔力:82
・武器:羅刹女の徹扇+3(威力19)
・戦技:瘴風(威力8) ※武器強化後の数値反映済み
・天冠:魂魄の天冠(攻撃力+3)
・装備1:波乱の仮面(混乱状態の敵への与ダメージ1.5倍)
・装備2:毒狩の宝珠(毒状態の敵への与ダメージ1.3倍)
・スキル
 >剣術の深奥(攻撃力+3)
 >神法(魔力+10) ※魔力に反映済み
◆バフ
<その他>
・パイヤーエード(攻撃力+2)

下記の本作ダメージ計算公式に上記情報と、バロールの耐魔55、スキル「神盾」を反映する。

\[D=\left\lfloor \{ (A-B)\times\left(1+C+\sum(r_i-1)\right)+E \}\times M\right\rfloor\]

\(A\)  …82 + 19 + 8 + 3 + 2 + 3(天冠)= 117
\(B\)  …55
\(C\)  …2
\(\sum\)  …(1.5 – 1) + (1.3 – 1) = 0.8
\(E\)  …0
\(M\)  …1/2

\(D\)  = (117 – 55) x (1 + 2 + 0.8) x 1/2 = 117.8

小数点以下切り捨てなので、最終ダメージ(D)は117となり、これは実機での与ダメージと合致する。

ザーコネvsバロール(神盾なし)

ザーコネ+ダグザの棍棒で、神盾未発動のバロールに319ダメージを叩き出したもの。

◆ザーコネ側
・力:58
・武器:ダグザの棍棒+3(威力42)
・戦技:神撃(威力30)
・天冠:魂魄の天冠(攻撃力+3)
・装備1:波乱の仮面(混乱状態の敵への与ダメージ1.5倍)
・装備2:毒狩の宝珠(毒状態の敵への与ダメージ1.3倍)
・スキル
 >斧術の深奥(攻撃力+3)
 >武神(力+10) ※力に反映済み
 >卑劣+(HP半分以下の敵への攻撃時、攻撃力+3)
◆バフ
無し

下記の本作ダメージ計算公式に上記情報と、バロールの防御55を反映する。

\[D=\left\lfloor \{ (A-B)\times\left(1+C+\sum(r_i-1)\right)+E \}\times M\right\rfloor\]

\(A\)  …58 + 42 + 30 + 3 + 3 + 3(天冠)= 139
\(B\)  …55
\(C\)  …2
\(\sum\)  …(1.5 – 1) + (1.3 – 1) = 0.8
\(E\)  …0
\(M\)  …1

\(D\)  = (139 – 55) x (1 + 2 + 0.8) x 1/2 = 319.2

小数点以下切り捨てなので、最終ダメージ(D)は319となり、これは実機での与ダメージと合致する。

999ダメージ以上を出すには

本作で、『風花雪月』カンスト企画のような単発999以上のダメージを出すとなる場合については、次のように考えられる。

まず倍率の組み合わせでは必殺3倍、波乱の仮面1.5倍、迅雷の宝珠1.5倍全てを適用した計4倍(1+2+0.5+0.5=4)が最も大きくなる。
このため、999÷4にて、与ダメージ上昇倍率以外で250ダメージ以上が必要。

また、重装の技能スキルに「ヘビーブレイク」「ヘビーブレイク+」があることにも注目。
守備の数値分の確率で与ダメージが、前者なら1.5倍、後者なら2倍になる。
これを与ダメージ上昇倍率に組み込めば、前者であれば222ダメージ以上が必要となり、後者であれば199ダメージ以上が要求される。

例えば力99+10、ダグザの棍棒+3&神撃、レダの冥魔有効バフを前提にした場合のベース威力が223。
ヘビーブレイクであれば防御1の余裕ができ、ヘビーブレイク+であれば防御24の敵まで対応可能。
攻撃力バフがあればこの限りではない。

とはいえ、迅雷の宝珠の「戦技使用時、10%で与ダメージ1.5倍」という『風花雪月』の勇気の天冠に似た確率のものを発動させなければならず、天冠の発動率も加味し、且つダグザの棍棒に関しても命中が極端に低くザーコネやベルトラン以外で当てること自体がまず難しいため、不足分の数値を確保し狙える敵を見つけることができたとしても、力以外にも十分な「技」とヘビーブレイクの高頻度の発動に必要な守備の値も確保できていなければ、試行回数はとんでもないことになるだろう。

そういった面もあり、迅雷の宝珠を「毒狩の宝珠」に変更するのもあり。
相手が毒状態ならば必ず発動し、倍率は1.3倍。
波乱の仮面、ヘビーブレイク、必殺と合わせれば倍率は4.8倍となり、要求ダメージは209。
これでも十分対応可能だろう。

なお、ヘビーブレイク系を習得可能なキャラは下記の通り。
いずれも、自身の命中を補正するスキルを全く持っていないのが難点。因果融合における技の高さも重要になってくる。

ヘビーブレイクのみ習得ヘビーブレイク+まで習得
エスメラルダセオドラ
ムウマジーデ
キロイカダイトウ
–イニオニ
–セントリオン

スカウト時期を考慮すると、現実的なのはセオドラ(セオドラ篇)とマジーデ(カイ篇)になるだろう。
両者とも経験値稼ぎができる白魔法を習得するので、後半のレベリングもしやすい。

企画実現を狙う育成をするのであれば、力・技・守備・幸運の4点は必ず意識する。
技能は斧、重装、白魔法が必要。兵種によってはそれ以外もある程度確保。
第3部でサポート白魔法を使えるよう、3部スカウト解禁までに白魔法の技能も上げ、重装技能でヘビーブレイク+を確保、斧の技能もS+は実現しておきたい。

ダメージ計算式を導き出すまでの過程

上記の耐魔6の冥魔フォートレスをサンドバッグにして、様々なパターンの威力予測と実ダメージを計測し、倍率のかかり方や計算方法を模索した。

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